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上手に選んでいますか?

2012年06月22日前田 一弁護士

自由に物事を選ぶことができれば,とても恵まれた気分になるが,ある調査(「シーナ・アイエンガー『選択の科学』文藝春秋刊)によると,店に24種類のジャムをそろえた場合よりも,6種類だけ並べた場合のほうが6倍以上売れたそうだ。
また「今から1ヶ月後に100ドルをもらうのと,2ヶ月後に120ドルをもらうのとでは,どちらを選ぶか?」と聞かれた場合には後者を選ぶ人がほとんどだったが,「今100ドルもらうのと,1ヶ月後に120ドルもらうのとでは?」という問いには,ほとんどの人が前者を選んだそうだ。

前述の本では,人は,ジャムの例のように,選択肢があり過ぎると逆に選択できなくなり,100ドルの例のように,目の前に利益を見せつけられると直感や本能に流されやすくなる,と分析した。

天秤本当なら,ジャムの例だと,6種類に絞ったこと自体が正しかったか?,100ドルの例だったら,そもそも確実に100ドルをもらえるか?,などが問題とされるべきだが,その点を抜きにしても,正しい選択のため注意すべきことかも知れない。ちなみにユリウス・カエサル(英語読みではジュリアス・シーザー)は紀元前,「人は自分が見たいと思う事実しか見ようとしない」と語っていた。

私たちは常日頃,大きなことから小さなことまで,選択に迫られて生きている。選択をしない自由はあるが,それもまた選択に違いない。私は仕事柄,依頼者が選択(選択をするかしないかも含め)を誤らないように注意しているが,自分の事になると,ご多分に漏れず一筋縄では行かないようで…。

 
 
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