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夏はビール? 私は日本酒!

2012年07月13日狩倉 博之弁護士

暑い夏がやってくる。ビールが美味しい季節です。のどの渇きを癒すため、「まずはビール」はよしとして、ジョッキ1杯のその後は、私はやっぱり日本酒が好き。今の時期だと季節限定の生酒や生貯蔵酒をキンキンに冷やし、錫製のタンブラーで、スズキの刺身なんていいですね。

日本酒は悪酔いすると言う人がいるが、体質にあうのか、焼酎やウイスキーといった蒸留酒よりも翌日に残らない気がする。そもそも悪酔いするとの風説は、一昔、二昔前、質の悪い醸造アルコールが大量に含まれた日本酒が出回っていたころのなごりで、今時の地酒、特に純米酒や吟醸酒といったいわゆる特定名称酒を飲んでいる限りは、度を超して大量に飲酒するなどしない限りは他の酒類に比べて日本酒だから悪酔いするということはないらしい。

日本酒の楽しみとして、各地にいろんな銘柄の地酒があって、一生飲み続けても半分も制覇できそうもなく、さらに、同じ銘柄でも、本醸造や純米、吟醸など、原料や製法の違いによりさらに種類があり、居酒屋などで最初の1杯目は飲んだことのない土地のお酒、飲んだことのない銘柄を飲んでみて、気に入ったら同一銘柄の異なる種類のお酒をいろいろと試してみるというのもおもしろい。また、一緒に食するつまみや料理が一層美味しくなるのもうれしい。

昨年は努めて被災地のお酒を飲むようにしていたので、浦霞(宮城)や奈良萬(福島)などをよく飲んだ。神奈川県内にも天青や隆といった美味しいお酒があるが、個人的にはいずみ橋が好きだ。東京の澤乃井は蟹のマークがかわいい。埼玉の神亀は名前もラベルも縁起がよさそう。その他近県では磯自慢(静岡)や真澄(長野)。定番で飲むのは久保田(新潟)、黒龍(福井)。愛知の醸し人九平次もいいですね。最近、特に印象に残ったのは獺祭(山口)の2割3分、酒造りでは米を削るが、吟醸で4割、大吟醸で5割は削るところ、この2割3分は実に米の7割7分を削って作ったお酒で、以前から一度は飲みたいと思っていた。やっぱり美味しかった。山口には貴というお酒もあり、あなどれない。

考えているだけで想いがふくらみ、飲んでは身体がふくらむ。オーバーウエイトが目下の悩みだが、日本酒の消費量が減少しているといわれる昨今、麹と酵母による醸造は長い年月のなかで確立されてきた技術であり、それにより作り出される日本酒は芸術品といってもいいと思う。適量は守りつつ、楽しく日本酒を飲みませんか?

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