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勝てる弁護士?!

2013年07月05日最所 義一弁護士

弁護士の最所です。

法律相談を行っていると、よく「勝てますか。」とか、「○○に強いですか。」とか聞かれることがあります。

この質問には、「やってみないと分かりません。」、「○○の分野の案件を扱うことは多いです。」としか答えることができません。

といいますのも、訴訟の場合、相手方からどのような証拠が出てくるのか相談段階では全く分かりませんし、私どもとしても、相談者の説明を前提としてしか判断できないからです。

多くの場合、相談者の方は、初めて会う弁護士に自分にとって不利なことを話したがりません。

自分の言い分が正しいということを弁護士にも分かって欲しいという思いから、熱心に説明される方がほとんどです。

そのような場合、相談者の方にとって不利な事実について、弁護士が直接的に聞いてしまうと、まるで相談者のことを否定しているかのように取られてしまうこともあります。

見通しを立てるためには、不利な事実を事前に把握しておく必要がありますし、単に、相談者の話を鵜呑みにするだけで、受任してしまっては、着手金をお支払い頂くことになる相談者に、予想外のリスクを生じさせてしまうことにもなりかねません。

相談者の方が、自分にとって不利な事実についても、正確にお話し頂けるような雰囲気をつくることが、私ども弁護士の重要な仕事だと思っています。

また、訴訟の多くは判決まで行かずに和解で終わりますし、裁判所としても、できれば判決ではなく和解で終わらせようとします。

これは、裁判官が判決を書きたくないという現実的な理由もありますが、和解で終わった方が、相手方からの任意の支払いを期待できますし、事後的な紛争を回避することができるからです。

和解で終わる場合には、勝ち負けというのは、あくまでも主観的な評価に過ぎません。

私ども、弁護士としては、訴訟の中での相手方との丁々発止のやり取りの中で、うまい具合な落としどころはないかと常に探っているというのが実情です。

そういう意味では、どれだけ正確に、相談者の方が話したがらないような不利な事情を聞き出すことができるか、また、紛争を終局的に解決するためにうまい落としどころに持っていくことができるか、そのような能力を備えている弁護士が、訴訟で相手方から不意打ちを受けることが少ないという意味で、「勝てる弁護士」ではないかと思います。

 
 
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