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「すね」と「ですんで」の未来

2014年02月25日松井 宏之弁護士

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「わたしも英語を覚えなきゃ」

ここ最近,英語教育が極めて重要視されている。小学校で英語の授業が始まり,大学入試には必ず英語が入っている。テレビコマーシャルは英会話学校の花盛りだ。確かに社会のあらゆる場面で国際化が進行し,英語は有力な国際語としてその利用価値は無視できない状況になっている。

希望する大学に入るためには,まず英語でいい成績を取らなければならなくなり,逆に英語ができないようであれば,ランクを下げて進学しなければならなくなっている。

しかし,英語をそこまで特別扱いしていいのだろうか。日本に住む外国人は大学も出ていないのに,凡そ流暢な日本語を話しているではないか。つまり英語は学問というより,慣れによって向上する技術に過ぎない。環境さえ与えられれば,どんな人だって英語ぐらいは理解できるのである。

英語圏の人は,外国語の勉強に血眼になる必要もなく,自分の好きな学問やスポーツ,趣味に全力投球できるのだ。明らかに日本では,英語以外の方面へのエネルギー配分がおろそかになり,結局,子どもたちの才能を伸ばす可能性を奪う結果となっている。

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「なんて書いてあるかわかんないや」

そして最も憂うべきことは,物理,化学,医学,文学,法学などの素晴らしい能力を持った人たちが,必ずしも学校英語が得意ではないと言うことだ。英語がいかなる学問にも優先して必要視されてしまうと,せっかくの才能の原石が,輝く機会も与えられないままこの世から葬り去られてしまうことである。

最近の会話は,「長友のゴールは最高っすね」とか「返事はあとで連絡しますんで」という,「・・すね」と「・・すんで」が大変多くなっている。「ですね」も「しますので」も言えない人をそのままにして,有為の若者を見捨ててしまうような英語偏重の教育は,未来の日本をどこに向かわせるのだろうか。

 

執筆者情報

弁護士名 松井 宏之 写真
事務所名 松井法律事務所
TEL 045-664-7918
ホームページ http://matsuilaw.net/

 

 
 
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