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息子の宿題

2017年04月07日高橋 奈津子弁護士

 小学生の息子は塾へ通っています。算数と理科が得意ですが、国語が苦手。かなり読書はする方だと思いますが、読書量と点数が比例しません。

先日も、『「妹は口をとがらせた」という文章を「まるで~のように」を使って書き変えなさい』というような問題を解いていたのですが、これがなかなか書けない。「まるでキツツキのように」ぐらいは思い付くだろうと、暫く様子を見ていたのですが、息子が完全に思考停止に陥っていたので、見かねて「ほら、口が長い動物とかいるよね」とアドバイスしました。そうしたところ、息子からは「カモノハシ?」との見事なお答えが。「いやいや、カモノハシってくちばしは長いけど丸くない?丸いのではなくて、とがっているのが他にあるでしょ」と言うと、次に返ってきた答えは「ピノキオ」。...ピノキオのとがっているところは鼻ですよと。横から夫も「口をとがらせているといえば、やっぱりスネ夫だな」等と余計なことを言うものだから、母はため息しか出ませんでした。

 同じように「目を細めた」というのを「まるで~のように」を使って書き変えるという問題でも、息子は「まるでネコのように」と答えようとしました。私が呆れて、「ちょっと待って、ネコの目は大きいよね」と言うと、息子は真顔で「ネコの目は細いよ」と返すのです。納得できない様子の私を見た息子は、宿題ノートの余白にネコの目の絵を描き出し、その絵を見てようやく私は息子の考えが理解できました。「はあ、なるほど、ネコの目の瞳孔の部分か...」と。

写真

 息子が将来、作家になるというのであれば、カモノハシのように口をとがらせると表現しようが、ネコのように目を細めたと表現しようが、それはそれで素晴らしいと思います。「ああ、『口をとがらせた』けれども、『カモノハシ』のようにというのだから、さほど不満ってわけではないのね」と読者の想像も広がろうというものです。だが、しかし、テストでそのように答えても点数はもらえません。息子にはユニークな人生を送って欲しいと思うのですが、個性を出すのはそこじゃない、そこじゃないんだ、と今日も息子の後頭部に向かって念じています。

 

執筆者情報

弁護士名 高橋 奈津子
事務所名 武蔵小杉綜合法律事務所
事務所住所 神奈川県川崎市中原区丸子通1-636-4-214
TEL 044-430-6610
Webサイト http://www.geocities.jp/musakolaw/

 

 
 
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