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司法修習生ページ

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【67期】趣味に身を助けられる(横浜修習・男性・30代前半)

2015年01月29日更新

私の就職は、レアケースであり、参考になりがたいことを最初に述べておきますが、就職活動の道中では反省するところが多々ありましたので、恥晒し覚悟で書かせていただきます。

 

私は、司法試験合格後の東京三会の合同就職説明会から、就職活動を始めました。

しかし、狭いブースにあふれる求職者を見て、正直なところ嫌気がさしてしまい、この時点で即独を考えるようになりました。同じ気持ちを抱いていたロースクールの同期と2人で、ロースクール所在地の弁護士会の先生方に相談させていただくなどして、合格後年明けまで即独のための情報収集にあたっていました。

 

しかし、即独の話は、2人の意見が合わずに頓挫することになり、平成26年2月ころから、就職活動を再開することを決めました。しかし、司法試験順位も4桁、文学部卒、年齢も30代、ということもあり、一般公募の事務所に応募しても、あまり良い結果が得られないと思い込んでいた私は、この時期、全くと言っていいほど、公募事務所にエントリーしませんでした。その結果、良い履歴書を用意すること、面接の練習をすることなど、就職の基本的な準備を何一つしませんでした。

 

その代わりにしていたことは、この先生と一緒に仕事をしたい、と思える先生を探すことでした。そう思える先生と出会えたときは、弁護士を募集していなくても、何かしら理由をつけて、事務所に行きたい、と言って押しかけていました。そして、結局は、事務所に入りたい旨打ち明けることになるのですが、結論的には、この手法はことごとく失敗に終わりました(面と向かって2時間くらいかけて断られる経験も今から思えば貴重なものですが)。

 

そんなことを続けているうちに、あっという間にA班の集合修習も終わり、10月になってしまいました。この時期は、本当に焦っていて、二回試験に受かっても弁護士になれないんじゃしょうがないじゃないか、などと同期にグチをこぼすなど、メンタルの調子も最悪でした。ただ、今までお世話になった先生方に泣きつくなどして、引きこもりにならないことだけは、心がけていました。

 

ところで、私は麻雀が趣味で、修習中に知り合った同じく麻雀好きの先生方と、何度か闘牌をご一緒させていただいていたのですが、11月のある日、麻雀を通じて顔を覚えていただいていた先生からご連絡があり、就職することになる事務所の先生を紹介していただきました。そして、その週のうちに面接があり、人柄を気に入っていただき、内定をいただくことになりました。紹介者の先生からは、芸は身を助けるね、麻雀していなければ紹介しようがなかった、とのお言葉をいただきました。

 

私は、就職後早期に別事務所に移らざるを得なかった諸先輩方の話をよく耳にしていました。就職に伴うリスクは、早く内定をもらった人にもついて回るものだと思います。就職が決まらないまま二回試験の時期が近づいてきても、決まらないのは自分が欠陥商品であるからではなく、自分に適した事務所と巡りあっていないからである、と信じてください。そして、就職が決まっていないことを、今までご縁があった先生方に、アピールしてください。どこかで、思いもよらない就職先がみつかるかもしれません。

 

最後に、横浜弁護士会では、春先の就職説明会の他に、就職先が見つからない修習生に向けて、就職応援会というイベントを例年秋頃に企画してくださっているのですが、今年度も開催されるのであれば、エントリーした方がいいと思います。積極採用予定の先生方に大量の修習生が群がる状況なので、過度な期待はもつべきではありませんが、例年、この機会に内定を得る修習生も数名いるようです。就職応援会のように与えていただくチャンスと、自分で切り開いて得たチャンスを両方活かすべきだと思います。

 
 
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