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依頼者との距離感

2014年04月04日最所 義一弁護士

弁護士の最所です。

私ども弁護士は、依頼者の方からのご依頼を受け、依頼者にとって最良の解決ができるように日々奔走しています。

そのためには、まず、依頼者の方からの信頼を得ることが、何よりも、大切なことであることはいうまでもありません。

依頼者の方からの信頼を得るためには、依頼者の立場に立って、依頼者の視点で、事案を把握するよう努めなければならないのですが、依頼者の方と長く一つの事案に一緒に取り組んでいると、自分自身が依頼者の方と同じ感覚や視点で、事案を見てしまいがちになります。

そうなると、時として、冷静かつ客観的な判断ができなくなってしまう可能性も否定はできません。

例えば、相手方や相手方の代理人の弁護士を必要以上に攻撃してしまったり、あるいは、裁判所に対して、敵意を示してしまったりする等、事案の解決とは、ほど遠い行動をとってしまうことも残念ながらない訳ではありません。

依頼者の中には、相手方を攻撃したり、裁判所に敵意を示すことで、「闘う弁護士」として、評価される方もいらっしゃいますが、「闘う」ことが、必ずしも、依頼者にとって最良の解決方法へと導くかといえば、必ずしもそうとは言えないというのが実情です。

特に、単なるパフォーマンスを行って依頼者にアピールすることは、事案の解決という観点からは、何ら有効なことではありません。

代理人同士が敵対してしまっては、話合いによる解決を図ることも困難になりますし、事案の解決としても、判決によるオールオアナッシングの解決が必ずしも良いとは限りません。

互いの代理人が、それぞれの依頼者の立場にたって、判決によるリスクを避けながら、受け入れ可能な解決策を探る、そういったことも、状況によっては必要です。

最良の解決方法を検討するにあたっては、冷静な「第三者」としての視点を忘れてはならない、このことは私どもが常に気にかけている点でもあります。

 

執筆者情報

弁護士名 最所 義一 写真
事務所名 弁護士法人港国際グループ相模原事務所
TEL 042-701-8651
FAX 042-740-1277
E-Mail y.saisho@minatokokusai.jp
ホームページ http://minatokokusai.jp/

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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