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完全であること。

2022年05月06日角田 健典弁護士

 2022年4月10日,千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希投手が,完全試合を達成しました。しかも,一試合奪三振数日本記録タイと,13打者連続奪三振の日本新記録のおまけ付きです。

 完全試合とは,「投手が相手チームに,一本のヒットも許さず,一人の走者も出さないで,試合に勝利すること」を言います。四死球や野手の失策も許されず,27人の打者のみを抑えて試合を勝利で終える,まさに「完全」な試合です。
 完全試合を成し遂げた投手は,日本のプロ野球が発足した1934年以来の約90年の歴史の中で,佐々木投手を除き,たったの15人しかおらず,その15人も2度の完全試合を達成したことはありません。それほど偉大な記録です。

 にもかかわらず,2022年4月17日,佐々木投手は,再び8回の表まで「完全」を継続しました。プロ野球史上初めての2試合目の完全試合を,それも連続した登板で見られるのではないか,と注目が集まりました。
 しかし,日本中の期待の中,千葉ロッテ・井口資仁監督は審判に投手交代を告げました。これには,テレビで観戦していた筆者も大変驚きました。
 交代という結論自体には賛否両論あろうかと思いますが,史上類を見ない記録を前にしても,若干20歳の佐々木投手を大事に扱うという方針のもと,交代させた井口監督の決断力は本当に凄まじいと感じました。

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 佐々木投手と同じく完全試合を達成した投手の一人に,日本プロ野球唯一の400勝投手である金田正一投手がいます。金田投手が,日本プロ野球史上,最も偉大な投手の一人であることは異論がないと思いますが,「完全試合」は,決して金田投手の代名詞ではなく,数ある輝かしい戦歴のうちの一つに過ぎません。
 佐々木投手も,完全試合ですら数ある逸話の一つに過ぎない,我々の想像を超える偉大な投手となることを,いちプロ野球ファンとしては,信じてやみません。

 ただし,いちベイスターズファンでもある筆者としましては,(リーグは違いますが)横浜戦以外での活躍をお願いしたいと願う次第です...。

 

 

執筆者情報

弁護士名 角田 健典

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事務所名 平塚総合法律事務所
事務所住所 平塚市紅谷町2-14一剣浜大門ビル3階
TEL 0463-25-5881
FAX 0463-25-5882
Webサイト https://hirasou-law.jp/

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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