横浜弁護士会新聞

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2000年7月号(1)

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 五月二三日、横浜弁護士会館五階大会議室において、平成一二年度通常総会が開催された。冒頭、から、「会務のため汗を流す覚悟である」との所信表明があった。
 総会の冒頭、永井会長から、就任挨拶、副会長紹介、所信表明があった。所信表明の骨子は、以下のとおりである。
[司法改革]
 司法改革問題が重要な局面を迎えている。当会としては、真に市民のための司法改革の実現をめざし、日弁連の意見形成に積極的にかかわるとともに、司法制度改革審議会の動きを注視したい。 
 街頭宣伝・署名活動、県民集会を予定しているので、会員の積極的な参加・協力をお願いしたい。
市民アクセスの改善
 弁護士に対する市民のアクセス障害については、法律相談センターの拡充などにより飛躍的な改善がなされているが、更に、今年中に市民向けの会員名簿を作成し、より一層の改善を図りたい。
弁護士倫理
 会員に対する懲戒申立を、会が申立人となって行なうという残念な処置をとらざるをえなかった。会が懲戒請求の申立人となることについては論議もあったが、市民の信頼を損なわないために必要と判断した。再発防止のためにも、不祥事には厳正に対処したい。
会財政
 会財政は悪化している。会費値上げは避けたいが、検討の必要が生ずる可能性もある。
会名変更
 「神奈川県弁護士会」への会名変更の機が熟している。十分な審議・検討が必要である。
[一般会務]
 森田明前副会長から、司法改革を最大の柱として、司法制度改革審議会対策特別委員会の設置・意見書のとりまとめや司法改革をテーマとする県民集会・プレシンポを開催した。市民サービス拡充の観点から犯罪被害者支援対策委員会の設置、民事介入暴力についての三者協定、相談センター業務の拡充等の諸施策を行なったとの報告があった。
委員会報告・日弁連報告 
 日弁連法律事務所法人化問題検討ワーキンググループの左部明宏委員から法務省の動きと日弁連の検討状況について、日弁連刑事弁護センターの岡田尚委員から刑事弁護ガイドラインの趣旨・検討状況と被疑者公費弁護制度の見通しについての報告がなされたほか、熱心な活動報告が行なわれた。
 第一号議案(平成一一年度収支決算承認の件)承認の後、第二号議案(平成一二年度予算の件)・第三号議案(平成一三年度四、五月分暫定予算の件)が一括上程・審議された。杉原光昭副会長から、今期予算は、調査室委託費の新設など業務運営費の増加・会館維持費用の増加等により、前年度繰越金の大幅減額が見込まれ、緊縮財政が求められるとの説明があった。調査室委託費・神奈川住宅紛争審査会予算に対する質疑応答の後、採決され、可決承認された。
 第四号議案(各種委員会委員等選任の件)については、資格審査会委員六名、同予備委員六名、懲戒委員会委員七名、同予備委員七名、綱紀委員会委員二一名が選任された。

 平成一二年五月一二日、弁護士会館クレオにおいて、関東弁護士会連合会(関弁連)の新役員就任披露懇親会が開催された。
 関弁連は、東京三会と他の中小の単位会(関東十県会)によって大きく二分されているのが実情。このため、東京三会の比重が大きく、ブロック会としての円滑な運営に欠けるとの評価もあった。最近の司法改革問題と絡み、関弁連内部の意見集約の難しさが改めて指摘されているなか、本年度は、関弁連理事長に当会の小林嗣政会員が就任し、新執行部はこの難しい舵取りを任されることになった。
 当会としては、十県会の最大単位会として、また関弁連理事長を送り出した母体としても、今後の関弁連と日弁連との連携強化に協力していくことが要請されている。
 懇親会は、ときに来賓挨拶が聞き取れないほどの談笑の渦の中、極めて和やかな雰囲気で行われたが、定刻、当会の会長(関弁連常務理事)が閉会の辞を述べ、盛況のうちに幕を閉じた。
(副会長 松井宏之) 

山ゆり
 早朝の某テレビ局のニュース番組を高校生の息子といつも見ている。例によって中年の解説者(コメンテーターと言うらしい)が政治や経済をわかりやすく解説している。昨今の総理大臣の発言も勿論、何回も取り上げている。このような番組を見ながら仕事前の僅かな時間ではあるが息子と議論するのも楽しいものである
しかし、話題が芸能の話になった。その時は確か「モーニング娘。」だったと思う。解説者は「モーニング娘。って誰ですか。人気があるんですか」とのたまう。これを聞いていた息子の、それまで穏やかだった顔が目を吊り上げて「この人、何者、こういう大人がいるから問題なんだ」と怒鳴った(実際はもっとひどい表現であるが掲載できないので悪しからず)
確かに中年の男が若い小娘の芸能人のことを別段知る必要は無いと思う。しかし、昨今の「モーニング娘。」は、その好き嫌いは別として、プロデューサーを含めて一種の社会現象である。その存在くらいは知っていても良いのではないか
最近は「キレる一七歳」が至るところで話題となっている。この年齢の子供たちの多くは親(特に父親)と話すことが無いらしい。その理由は共通する話題が無いと言うことだ。確かに、現在の経済情勢を考えると、ほとんどの親は仕事を含めて必死である。だからと言って、今の子供たちの関心事を知らなすぎるのは問題である。親と子供の心が離れ過ぎたことが「キレる子供たち」を生む原因の一つとなっているように思う
そこで質問、お父さんたち「モーニング娘。を知っていますか。」
(織裳  修) 

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