横浜弁護士会新聞

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2001年4月号(4)

 
 司法修習期間が一年半に短縮されたことを受け二年前より実施されている司法修習予定者のための事前研修が、今年も当会主催で実施された。
 まず、二月一三日と二〇日に分けて、刑事裁判傍聴、元司法研修所教官川島清嘉会員による修習ガイダンス、法律事務所訪問、当会会員との懇談会が行われた。法廷傍聴は当会会員の引率で行われ、傍聴後には、傍聴した刑事事件の担当弁護人や検事が出席しての解説講義も実施された。また、法律事務所訪問は、数人ずつのグループに分かれおもに共同事務所への訪問が行われたが、懇談会も含め参加者からは事務所の経営状況や就職活動の経験についての質問が目立ち、就職や弁護士の経済状況への関心の高さが特に目立った。なお参加者は二日間合計九六名であった。
 二月二七日午後には、刑事事件と少年事件についての講義が行われ、これには四八名の出席があった。
 事前研修は、司法修習予定者が司法研修所入所前に実務法曹に接する機会として、毎年大変好評を得ている。当委員会でも来年以降も、横浜地方裁判所との連絡をさらに密にし、司法修習委員会などの協力を得てさらに充実した事前研修を実施すべしという意見が大勢を占めた。
(司法改革推進委員会 委員 阿部雅彦)

−姜文江会員「にっこり作戦」で善戦−
 恒例の三庁対抗囲碁大会が、二月一七日、総勢五〇名の参加を得て、盛大に開催された。
 Aクラスは、裁判所と検察庁が団体戦および個人勝数とも全くの同星で並んだが、直接対決を制した裁判所の優勝となった。検察庁は、この対抗戦の生みの親である佐々木英雄弁護士(元横浜地検交通部長)を東京から呼び戻し連覇を狙ったが、残念ながら裁判所に一歩及ばなかった。弁護士会AIは、AIIにも敗れ、連敗で臨んだ最終戦で、裁判所を三勝一敗で破り意地を見せた。
 Bクラスは、裁判所BIが全勝で優勝した。裁判所BIは、例年持ち回りの優勝カップを返還しないという強気な態度で大会に臨んだだけのことはあり(実はカップの存在を忘れ、当日は鍵がなくて建物に入れなかった?)、個人戦一四勝一敗という圧勝であった。準優勝は、検察庁BIと弁護士会BI・BIIが二勝一敗で並んだが、個人勝数の差で検察庁BIに決定した。なお特筆すべきは姜文江会員(囲碁歴一〇カ月)が「にっこり作戦」で善戦したことである。全試合惜敗!に終わったが来年度の活躍に期待したい。

素敵な弁護士とは
第54期修習生 大河内万紀子
 依頼者が事務所の玄関を出て行く際、私は必ず先生の後ろ姿を見る。なぜなら、先生は相談の後、必ず依頼者を玄関までお送りするからだ。そして「お寒いですから、ここでコートをお召しになって下さい」と先生が声をかけると、依頼者は笑顔で「ありがとうございました」と言って帰っていく。篠崎百合子法律事務所で弁護修習を始めてから一カ月、私はこの光景が大好きだ。
 私たちの班は、裁判修習を終え弁護修習に入った。これまで弁護士や検察官のフィルターを通して見ることの多かった当事者に直に接するようになり、それは新鮮であると同時に、弁護士業務の難しさを感じさせられる瞬間でもある。
 人を相手にする仕事だけに、人との信頼関係を築くことが要求される。この点、篠崎先生は、依頼者の話を忍耐強く聞き、時には励ましや冗談を交えながら場を和ませる。だから、暗い面持ちで事務所に入ってきた依頼者も、先生には心を開いて思いのたけを喋り始める。そして、多くの依頼者が、まるで魔法にかかったみたいに、少しの明るさを取り戻して事務所の玄関を出て行くのだ。
 そんな先生の姿から、弁護士は法的解決を図る職業ではあるものの、単にそれだけに止まらずに、依頼者の心を治療する役割も担っていることを改めて感じ始めた。素敵な弁護士とは、その内面で治療薬を処方できる人を言うのかも知れない。
 私の弁護修習の最大の特徴は、指導担当の弁護士の方が女性であるということだろう。依頼者への対応、記録の整理、事務所の内装等、女性ならではの細やかな気配りが至るところで感じられる事務所である。素敵な先輩女性弁護士の篠崎先生から、残りの修習期間たくさんの事を吸収し、いつか私も弁護士として、ほっとした笑顔を見せる依頼者を事務所の玄関で見送ることができたらな、と思っている。
(指導担当:篠崎百合子会員)

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編集後記
 最近の新法制定、旧法改正の多さを見るにつけ、とても勉強し切れないなあと思うのは私だけでしょうか。弁護士の専門化もそう遠くはないような気がします。そんな時だからこそ、せめて会務は楽しくやりたいものです。木村委員長、二年間、御苦労様でした。   
デスク 沢藤 達夫   一面 渡辺  穣   二面 二川 裕之
三面 佐賀 悦子   四面 小川 佳子      

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