横浜弁護士会新聞

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2001年5月号(4)

 
夏の甲子園観戦連続19回
会員  提 浩一郎 
 引き受けた以上仕様がないから、敢えて言えば、私の趣味はスポーツ観戦である。
 「継続は力なり」と言うが、一番続いているのは夏の高校野球観戦だ。
 昭和五七年から去年まで毎年欠かさず夏の甲子園に行っているから、もう一九年連続出場ということになる。
 一回行くと大体一〇〜二〇試合を見てくる。もう頭の中がごちゃごちゃになって、試合結果など片っ端から忘れてしまう。
 最初のうちは内野スタンドで観戦していたが、四〇度位の暑さに耐え切れなくて、数年前からは専らバックネット裏で見ている。
 ビールを飲み心地よい風を受けながら、選手たちのきびきびした動きを見ているとストレスが解消される。
 この間一番印象に残っている選手は、巨人の松井でもなく、西武の松坂でもない、佐賀商の江口投手だ(同投手はノンプロを経てダイエーに入団した)。
 江口投手は試合前の練習で右翼フェンスの所から、三塁側ベンチ前の捕手まで遠投していたのだが、ボールがダイレクトでキチッと届くのだ。「肩の強い選手だなあ」とびっくりしてしまった。
 私としては、体力が続く限りこの甲子園観戦だけは続けていきたいと思っている。
 また私は、長年の念願であったサッカーのワールドカップ(フランス)、シドニーオリンピックも観戦できて、とても幸せな気分に浸ったことを最後に述べておきたい。

サイコーで!を求めて
 私は昨年の四月に弁護士登録をし、現在、一見強面(?)で実は大変優しく面倒見の良い清水規廣先生(これはヨイショではありません、念のため)のお世話になり何不自由ないイソ弁生活を送っております。この原稿が載る頃には、イソ弁二年目に突入しているはずです。多分。
 この一年は、とにかくサイコーでした。修習時代と比べ給料も倍以上になったし、時間の拘束はなく休みは取り放題、おまけに事件処理もことごとくうまくいくし。と言いたいところですが、現実はそう甘くなかった!充分なはずの給料も、会費だとか何だとかでいつの間にか半分以上消えていき、手際が悪く事件処理に追われ残業の日々、おまけに自分が偶々任された事件や当番等で受けた事件では、依頼者は好き勝手言うは、一時行方不明になるは、事件処理しても報酬金を払わないは、とガックリくることも多かったです。
 ただ、月一度の定例会で同期の話を聞くと、占有屋と対峙したり、在宅の被告人が自殺を図り公判不出頭になったりと、みんな結構修羅場をくぐっていて、変な意味で励まされています。それでも、たまーに、やって良かったなぁと思えることもありました。そんな時は、ちょっぴりこの仕事はサイコーかもなんて思いましたが。
 とはいえ、何だか、この仕事は妙にストレスが溜まります。特に昨年受けた刑事事件は心のケアが必要なものが多く、接見に行く度に自分が心理カウンセラーになった気分でした。気持ちに余裕がないとこの仕事はできないなぁと感じます。
 私は今、先輩の先生方は良くこんな仕事を何年も続けてられるなぁとつくづく思います。果たして私には、この仕事が心底楽しく思える時が来るのでしょうか。何時の日か真の意味で「この仕事はサイコーだ!」と、そう思えるまで頑張ろうとは思いますが。そのためにも、取り敢えず今年は野球部でレギュラーポジションを取り、二年連続で全国大会に出ることにします。

新しい『チーズ』を探して
第54期修習生 服部 真尚 
 『チーズはどこへ消えた?』
 言わずと知れたベストセラーです。僕の弁護修習は、この本から始まりました。
 弁護修習が始まって間もない頃に、この本を読んだことがあるかということが話題となりました。指導担当の飯田先生は読んでいる最中であり、僕はこんな本の存在さえ知りませんでしたが、ベストセラーであると聞かされ(だからといって大衆の意見に巻かれるのは嫌だったんですが)、読んでみることにしました。読んでみるとベストセラーであるだけにそれなりに面白く、丁度、裁判所での六カ月の修習を終え、弁護修習の始まった僕にはぴったりの本でした。(もちろん、裁判所から弁護修習に移ったことをチーズがなくなったと言ってる訳ではありません、念のため)
 それからは、何事に対しても新しいチーズが見つかるはずと、楽しく過ごしています。
 裁判所での修習と異なり、弁護修習では外に出ることも多く、また、依頼者の要請も様々であって、目の前にはいつも新たな、見たこともないチーズがごろごろと転がっています。いつでも食べることのできる状態ですが、量が多すぎて、とても全部は食べることができず、いずれも少しかじっているだけです。これでは本を読んだ意味がないですが、これから少しずつかじっていこうと思ってはいます。
  飯田先生が深く精通しておられるコンピューターやラーメンなどは、特に多くかじったチーズと言えましょう。ラーメンについては、他の追随を許さず、よくラーメンを食べに行っては二人で批評をしています。また、チーズが古くなって黴びる前に新たなチーズを探したいと先生に伝えてみると、喜んで(?)ラーメン以外のチーズを与えてくれます。修習にも食にもチーズが転がっていて最高な環境だと思います。
 著者の言葉を借りると、「新しい方向に進めば新しいチーズが見つかる」そうです。みなさんの新しいチーズは何でしょうか?
  (指導担当 飯田直久会員) 

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編集後記
一、本号で私の編成班もひと区切りつくこととなり感慨ひとしおです。
 この二年間、記事中では特に写真とその説明についてかなり気を配ってきたつもりですが、果たして読者の目にはどう写ったか?
 また、各記者の成長には著しいものがあり、新聞内容の一層の充実に貢献してくれているものと信じます。
二、好評の「私のホビー」につき編集部では私(あの人)はこういう趣味を持っているという方を教えて頂きたく、また投稿も歓迎致します。
 どうぞよろしく。
担当デスク 船橋 俊司   一面 栗田 誠之   二面 浦田 修志
三面 阿部 雅彦   四面 小沢 弘子      

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