横浜弁護士会新聞

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2003年6月号(4)

 
私のホビー −28−
30年ぶりに再発した病
会員  杉原 光昭
 カニ、オユ、ナハ、ナシ
 この単語を見て私の趣味が解った人は、同じ病に冒されているかもしれません。
 私の趣味は鉄道模型です。この趣味は元々私が中学一年生の時に始めたものです。
 鉄道模型と言っても、色々なサイズがあり、縮尺によってOゲージ(実物の四五分の一)、HOゲージ(同八七分の一)、Nゲージ(同一五〇分の一)などと呼ばれています。私が鉄道模型を始めた当時、主流はHOゲージで、私もHOをやっていましたが、完成車両の値段が電気機関車で一台一万円、蒸気機関車になると二万円を超してしまい、とても中学生の小遣いではおいそれと買い集めることはできず、未完成のキットを買ってハンダ付して組み立てたり、真鍮板で自作したりしていました。
 また、鉄道模型というのは奥が深く、車両を集めていると、実物のように情景の中を走らせたいという欲望が湧いてきます。私も他聞に漏れず、ベニヤ板に線路を打ち付けて周りに田んぼや畑や山などの情景を作る、所謂レイアウトの製作に夢中になり、四六時中鉄道模型のことばかり考えていました。
 その後高校に入り、鉄道模型から離れていましたが、平成一三年に自宅を新築し、若干自分のスペースが確保できたのを期に、再び鉄道模型を始めました。現在は、Nゲージで昭和四〇年代の国鉄の車両を集め、のどかなローカル色漂うレイアウトを製作中ですが、悲しいかな、三〇年のブランクはいかんともしがたく、知識は薄れ、手先は器用に動かなくなり、ストレス解消のための趣味なのに、かえってストレスがたまってしまいます。また、三〇年前と同じく、再び「田んぼはどうやって作ろう。引き込み線はどこに作ろう」などとあれやこれや考えるようになりました。ですが、未完成のレイアウトながら、ここに昔の鈍行列車を走らせ、列車が駅のホームを通過する際のジョイント音(車輪が線路の繋ぎ目を通過する音)を聞いていると、華やかなりしころの国鉄時代の想い出が蘇り、懐かしさとともにたまったストレスが一気に消えていきます。
 これからも気長にこの趣味を続けていこうと思っています。
 なお、冒頭の単語ですが、これは客車の型式を列挙したものです。各一番始めの文字「カ、オ、ナ」は客車の重さを表します。実物では、これを参考に引っ張る機関車(大型にするか小型にするか)を選定するのです。各二番目以降の文字は客車の種類を表します。「ニ」は荷物車、「ユ」は郵便車、「ハ」は三等車=今の普通車、「シ」は食堂車です。

新人弁護士奮闘記 第54期 久保田 辰会員
個性さまざまな弁護士業
 私が弁護士登録をして一年半が経ちました。
 まだまだ弁護士としての経験といえるほどのものはありませんが、この間多くの依頼者に接するとともに同業の同期・先輩弁護士とも知り合う機会を持つことができました。
 その中で私が感じたことは、同じ弁護士とはいっても、人それぞれ仕事のやり方は実に様々だということです。もちろん仕事の細かいところまでじっくりと見る機会は少ないのですが、飲み会で同期の話を聞いたり、国選事件で共同被告人の弁護をしている先生を見たり、あるいは修習生のときに勉強させていただいた先生のことを思い出してみると本当にそう思います。
 依頼者への対応が物腰の柔らかい人、厳しいという印象を与える人、書面が丁寧な人、証人尋問がうまい人、依頼者からうまく事情を聞きだせる人等。
 弁護士という職業は業務内容に自由な部分が多く、人それぞれの個性が反映されることが他の職業に比べて目立つのでしょう。
 弁護士が相手にする依頼者も職業、社会的地位、相談の内容、性格等多種多様な人がいます。それぞれの人や事件の性質に合った対応をすることが理想ですが、今の私ではなかなかうまくいきません。
 これから長い付き合いになる弁護士という職業。私の個性を確立し早く一人前になりたいとは思うものの、焦らずじっくり眼前の事件で何をすべきなのか、依頼者が納得するためには何ができるのかを意識して取り組んでいきたいと考えています。
 休みの日は、買い物をしたりテニスをしたりして息抜きをしながらですが。

私の修習日記
女子校チックに和気あいあい
第56期司法修習生 富田かをり
 二人の女性イソ弁に二人の女性事務局さん、そして女性修習生の私という五人の女性陣の中に男性は大久保先生ただ一人という珍しい構成の大久保博法律事務所では、おそらく事務所内でしかわからない様々な通称が飛び交っている。いつも元気いっぱいの二人の女性イソ弁はあだ名付けの天才なのである。もちろん大久保先生は横弁の重鎮の弁護士たちをあだ名で呼んだりしない。でも、大久保先生は聞いてないようなふりをして、いつの間にか女性たちの通称使用の会話に取り込まれており、しかも実はちゃんと意味が通じていることにいつもつい笑ってしまう。
 先生のあまり多くを語らない語り口に、はじめのうちは「この間をもたせなければ」と焦って依頼者とどうでもいい世間話をせっせとしてみたこともあった。でも、そのうち先生の独特の間には深い意味があることがわかってきた。
 「断るべきときにきちんと断れないのは弁護士として失格なんだよ」と、ちょっと下がり気味で優しげな眉をきりりと上げて先生が仰ったことがある。法的に無理な要求にいつまでも感情的にこだわっている依頼者に対しては、毅然と説得することが弁護士には求められる。依頼者の利益を護るべく細心の配慮をしつつ依頼者と一体化しないという難しい距離の取り方を先生の独特の間から学んだのだった。
 横弁一、二を争うグルメの大久保先生は、生粋のハマっ子である私もうなってしまうマニアック系グルメのお店にあちこち連れて行ってくださった。「○○先生はイルカ、○○先生はさ、優しいゴリラって感じ」「○○先生は千と千尋に出てくる…」まるで女子高の更衣室にいるかのような賑やかで楽しい会話が飛び交う大久保事務所とももうすぐお別れで寂しいが、一〇月以降また横弁で登録できることを楽しみに残りの修習に励むつもりである。
(指導担当 大久保博会員)

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編集後記
 現スタッフでの編集も今月号で最後となります。そこで、感想を。入稿日が喜多、喜多と小沢ぎ。原稿の表、浦田とながめてるうちに、こりゃ阿部ぇことになってきた。目を栗、栗の一年間。
デスク 栗田誠之   一面 阿部雅彦   二面 喜多英博・
浦田修志
      三面 栗田誠之   四面 小沢弘子

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