横浜弁護士会新聞

2008年7月号  −4− 目次

サッカーを通じて世界の弁護士と交流 ムンディinスペイン
 世界34カ国約70都市の弁護士が一堂に会し、交流を深めるイベントが存在する。それが、MUNDI AVOCAT COPA DEL MUNDO DE FUTBOL(「世界の弁護士のサッカーワールドカップ」という意味。以下「ムンディ」)である。
 この大会は、2年に1回、ヨーロッパのリゾート地で開催され、2008年大会は14回目の開催となる。当会サッカー部は、福岡弁護士会サッカー部等と合同でチームを結成し、チーム「横浜・福岡・東京・静岡」として初めてムンディに参加した。
 開催地は、スペインのアリカンテ。バレンシア州の南、地中海沿岸に位置し、青く透き通った海と、白い砂浜、町を見下ろす石造りの古城サントバーバラに囲まれた風光明媚なリゾート地である。パエリア発祥の地とも言われる。
 この地で、クラシックリーグ54チーム、マスターリーグ(35歳以上限定)22チームに分かれて、8日間で1チーム6、7試合を戦う。
 各国の選手から話を聞くと、週に2〜3回の練習を重ね、約1か月のバカンスをとって参加してきているチームがほとんどであり、我々のように、大会日程前後の仕事を調整して、何とか休みを確保し、普段も平日の練習がままならないという環境下のチームは少ない。
 我がチームの戦績を対戦相手ごとに記すと、アンカラ(トルコ)0−2(負)、テヘラン(イラン)0−2(負)、東京A0−3(負)、東京B0−7(負)、タチラ(ベネズエラ)2−0(勝)、デンダーブルージュ(ベルギー)1−0(勝)、通算成績6戦2勝4敗(54チーム中45位)となる。
 なお、アンカラ戦・テヘラン戦でスーパーセーブを連発した我がチームの守護神関秀忠選手(第一東京)がベストゴールキーパー賞を獲得した。世界の壁は厚かったが、それでも大会中に戦術の修正を図り、後半2試合を連勝できたことは、次回大会につながる大きな成果であったと言える。
 タチラ戦では、本田知之会員が2点目のアシストを決め(得点者は東京大学職員井上選手)、デンターブルージュ戦では、筆者のループシュートがバーに当たって跳ね返ったところを石山晃成会員がダイビングヘッドでたたき込んで決勝点を上げた。各チームとも、試合の勝ち負けに関係なく、互いの健闘をたたえ、肩をたたき合い、記念撮影に興じる姿は清々しく、サッカーを通じて世界の弁護士と交流することのすばらしさを実感した。
 また、試合だけではなく、開会式では、各チーム入り乱れての記念撮影が随所で行われ、アリカンテ市民が手を振る中、海沿いの大通りを各チームが民族衣装やおそろいのシャツを着る等して練り歩くパレードがあった。大会なか日には、サントバーバラにて、パーティが開催され、世界の弁護士と一緒に飲み・歌い・踊って、親交を深め合った。さらに、アリカンテ弁護士会による各チーム代表者(当チームは鈴木健会員)を招待するパーティ、そして表彰式等のイベントもあり、非常に内容の充実した大会であった。
 当会サッカー部は、今後も継続してムンディに参加し、世界の弁護士との交流を深めていきたい。
(会員 及川 健一郎)

私のホビー(48) 大人の泥遊び
会員 早川 和孝
 「ホビー」という爽やかな表現が適当か自信はありませんが、9年間、クラブチームでラグビーをしています。司法試験の勉強が煮詰まった時期に、気分転換のため、学生時代やっていたラグビーを再開したのがきっかけで、以来自分でも予想を超えてハマッています。
 チームには特定の母体はなく、20〜30代を中心に、下は10代の浪人生から上は60代の居酒屋マスターまでというメンバー約30〜40人が、毎週日曜日の午前中に、多摩川河川敷で練習し、東京都協会主催の選手権に参加しています。
  週1回の活動ではありますが練習・試合中は皆真剣で、気を抜いたプレーをすると年下のキャプテンからお叱りの言葉が飛んできます。
 もっとも、練習後は、行き付けの台湾料理屋で餃子を肴にビール三昧。帰宅後は疲労感とビールのほろ酔いで心地よい午睡が約束されています。
 日頃の業務上はどうしてもストレスの溜まる場面もありますが、グランドで全力疾走している時は普段の悩みもすっかり忘れてしまい、練習後は心身ともにリフレッシュしています。
 また、気の置けない仲間と仕事・恋愛・家族等について「あーだこーだ」と話をするのも本当に楽しい時間です。同年代の仲間は例えば「子供の教育をどうするか」といった似た悩みを持っていますし、仙人然とした年配の先輩からは的を射たアドバイスをもらうこともしばしばあります。
 反対に困ったことはといえば生傷が絶えない(かさぶたが剥がれると布団が汚れてしまう)、月曜日は筋肉痛がひどい(裁判所の階段がキツイ)、首の筋トレをするとYシャツのサイズが変わってしまうこと等々でしょうか。
 「ホビー」というよりは「大人の泥遊び」という方が適当かもしれませんが、そんな時間を許してくれる家族と職場には本当に感謝しています。
 もしこの記事を読んで興味をもたれた方がいらっしゃいましたら、経験・未経験を問わず是非お声をお掛けください。底抜けに楽しい仲間と美味しい練習後のビールと共に大歓迎します。

豪華な顔ぶれ 島朗九段の指導対局の会
 例年開催されている島朗九段の指導対局の会が、5月17日午後1時から開催された。参加者8名に対し、指導棋士は島九段のほか女流の山田久美三段、藤田綾初段の3名と豪華であった。対局に先立ち参加者全員、島九段より九段昇段の記念として為書署名入りの扇子をいただいた。
 対局は、島九段が四面指し、山田三段、藤田初段が二面指しで始められた。筆者は、最初山田三段に角落でお願いした。初め少し指しにくくしたが、中盤山田三段に疑問手があり、それから少し指し易くなり、終盤の寄せで千日手かと思われる局面となったが、飛車切りを見た詰を発見し、そのまま押し切ることができた。
 島九段に同じく角落でお願いした。対局は途中から島九段に反撃され、筆者の攻めは薄くなり難しくした。島九段は入王模様に指してきたが、筆者は薄い攻めを繋げなんとか入王を阻止し、勝たしてもらった。局後、島九段は、筆者の薄い攻めに手を抜いたのが敗因で、ここでは一手守るのでしたねと評された。
 島九段には、筆者の他にも強豪の松延会員も勝たれ、今回は他にも勝たれた方がいたと思う。山田三段にも勝たれた方が多かったようで、山田三段から指導対局後の中華街での懇親会の席上、「皆さん回数を重ね、私を恐れなくなった。恐れて貰わないと勝つのが大変だ」とこぼされた。勝っても負けても楽しい対局で、懇親会も盛り上がった1日だった。
 1年に1回の指導対局なので、将棋の好きな方、初めての方も是非出席して下さい。問い合わせは松延会員まで。
(会員 田子 璋)

編集後記
 総会は,会員数が1000人を超えることに関連した議題が多かったように思います。色々な意見が出ましたが,最後は当会らしく執行部の意見を尊重する形で無事閉幕。法曹人口増加の中,こういう平穏な時代はいつまで続くのでしょうか。
デスク 澤田久代   1面担当 三橋 潔  2面担当
高橋健二
     3面担当 中嶌慶子  4面担当
早川和孝 

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