横浜弁護士会新聞

2009年10月号  −4− 目次

親善試合でも手を抜かず2連勝 サッカー部 札幌遠征
 去る8月22、23日、われらが横浜弁護士会サッカー部は札幌弁護士会サッカー部との親善試合に臨むべく、札幌に遠征した。
 元々横浜チームは、49期の鈴木健会員、井上泰会員、及び弁護士任官された阿部雅彦元会員らが中心になって設立された。そして、阿部元会員は3年前に札幌地方裁判所に赴任し、現在札幌家庭裁判所で活躍中であるが、何と札幌の弁護士に働きかけ自ら札幌にサッカー部を立ち上げたのである。このような経緯で、今回札幌遠征が実現した。
 22日は午後から合同練習、夜はすすき野での懇親会で美味しいお酒と海鮮料理を堪能し、その後は各々すすき野の夜を満喫した(ようである)。
 そして23日は札幌チームとの親善試合。20分ハーフで2試合を行うこととなった。第1試合は阿部元会員も横浜チームで参戦。試合の方はというと、前夜すすき野を堪能しすぎたせいか今ひとつ動きの重い横浜に対し、昨年全国優勝の横浜を倒せば自分たちこそが日本一だと意気込む札幌が立ち上がりから鋭い攻めを見せ、札幌に先制点を許してしまう。しかし、ここから横浜が反撃を開始。右サイドからクロスを佐伯昭彦会員がダイレクトボレーで合わせ、前半のうちに同点に追いつく。後半も横浜が攻勢を強め、石山晃成会員のコーナーキックを前田八郎会員が合わせ逆転。2−1で横浜が勝利した。
 第2試合は終始横浜が圧倒。佐伯会員のハットトリック(3得点)、石山会員の2アシスト、前田会員や小池翼選手(元横浜修習・現一弁)のゴールなどで得点を重ね、守っては苑田浩之会員、及川健一郎会員、本田知之会員、野竹秀一会員らディフェンス陣が札幌の攻撃を完封。6−0で快勝した。
 試合後は互いの健闘を称え合い、全国大会での再会を約束して終了となった。
(サッカー部主将 会員 奥 祐介)

爽やかテニス合宿 in福島
 横浜法曹テニス恒例の夏合宿が、8月22〜24日、福島県の羽鳥湖高原にて行われた。弁護士・裁判官・書記官・家庭の主婦・幼児・犬など、とにかくテニスを楽しみたい約40名が参加し、時折日差しの厳しさを感じながらも高原の爽やかな風に癒されて過ごした。合宿ではダブルスの試合を毎日開催。コートには冗談をいう大声と、勝負へのこだわりが込められたボールが飛び交った。
 目玉企画の2日目トーナメント戦で、上級者レベルでは小林雅信会員・二井矢聡子氏(東京弁護士会)ペアが優勝。小林会員は「決勝戦は対戦相手の宮代先生のわずかなミスで流れが変わり、結果はわずか1ゲーム差だった」と接戦を振返った。二井矢聡子氏は「テニスでの体力作りは仕事に必要。横浜法曹テニスに初参加し、とても楽しく夢のような時間だった」と感想を寄せた。
 中・初級者レベルでは陶山和嘉子会員・二井矢旬子氏(茨城県弁護士会土浦支部)の女性ペアが優勝。二井矢旬子氏は産休や育児腱鞘炎を乗越えての優勝に「テニスは休んでも再開できる素晴らしいスポーツ」と喜びを語った。陶山会員は長いラリーの続いた試合を「各試合を粘り強く戦い続けられたことが何よりも嬉しい」と振返り、自らの体力に自信を強めた。
 試合以外でも、初心者向け個人レッスンや子供向けテニス教室が自然と開講されるなど、みんなでテニスを楽しもうという温かな雰囲気の溢れる合宿であった。
(会員 松嶋 未玲)

新人弁護士奮闘記 人の価値は「ありがとう」の数
61期 会員 駒井 智絵
 「人の価値は、生涯何度『ありがとう』と言われたか、言えたか、その数で決まる」が祖父の遺訓なので、弁護士になって暫く「ありがとう」と言われるたびに数えていたけれど、百を超えた頃、数えるのをやめた。頑張れば頑張る程「ありがとう」を沢山言ってもらえる、いい仕事に就けたと思う。ただ、責任の重さは鈍感な雛の肩にも日々のしかかってきて、事件が心配で、午前3時に寝床でのたうち回ることも月に一遍位ある。
 横浜弁護士会の良さは、先輩が事務所内外を問わず温かく後輩に声をかけ、研鑽の機会を与えて下さることだ。人権擁護委員会外国人部会長の小豆澤史絵先生は、敬愛する先輩の一人だ。先生に、日本における無国籍者(タイ生まれのベトナム難民2世ら)の問題を教えて戴いたことは大きな衝撃だった。1月にはオクスフォード大学で開催されたセミナーに参加して無国籍者問題に関する国際法制や他国の状況について学ぶ機会を得、先生と共に同大学の雑誌にケース報告することもできた(http://www.fmreview.org/FMRpdfs/FMR32/33.pdf)。弁護士という職業のもつ無限の可能性を示して下さる先輩方に深く感謝している。
 外国人部会や関弁連外国人人権救済委員会に関わるうちに、渉外家事・在留資格案件を扱う機会が増えた。日本社会にマイノリティーとして生きる不安とストレスは想像を絶する。特に彼らが苦境に陥った際、彼らを守る盾は時にあまりに薄くもろい。彼らの訴えに接しながら、一緒に出来ることは何か、出来ないことは何かを見極めていく作業は難しいが、やり甲斐がある。
 充実した毎日を気儘に過ごさせて戴いていることに、事務所に感謝している。気儘ついでに書いてしまうと、いつか歴史小説を書いて直木賞を獲りたい(!)。今は韓非子の伝記小説の準備を始めている。纏まりがつかなくなりましたが、雛は今日も50m13秒の駿足でバタバタ駆け回っています。

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編集後記
 都市型公設事務所がスタートした。国選弁護や扶助事件、その他の公益的事件を引き受けるそうだ。しかし、公設事務所だけで全ての国選と扶助事件を処理できるわけではないから、他の弁護士の負担も変わらないのだろうか。これからの実績を見守りましょう。
デスク 安田 英二郎  1面担当 両角 幸治  2面担当 田淵 大輔
     3面担当 堀之内和英  4面担当 山田 一誠

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