趣味はサックスです。

2021年07月16日丹羽　明子弁護士

　週１回，サックスのレッスンに通い始めて３年半が経つ。始めてからというもの，「ご趣味は？」と訊かれたら，「サックスです。」と即答しても許される程にはサックスに入れ込み，練習にも時間を割いてきた。とはいえ，平日実際にサックスに息を吹き込んで練習できるのはレッスンの日の３０分に限られ，普段は吹くこと以外の方法でなんとか練習している。例えば，スーパーの帰りには買い物袋を指に掛けてクイクイ動かし指の関節を鍛える，コロナ禍はマスクの中で唇をウイウイの形に動かして口輪筋を鍛える，夕飯作りの最中はYoutubeでプロからアマから外国人から大人から子供まで色んな人の演奏を聴き比べる，といった具合だ。

　こうした練習の最中は，次のレッスンでとんでもなく上達しているのではないかと無暗にワクワクする。そして，レッスンでの小さな「できた」が楽しい（大抵の日は，うまく行かず，頭の中で空き缶をカンカラコーンと蹴飛ばしながら帰宅する。）。サックスは有酸素運動なので，呼吸法が合っていれば，程好い汗をかき，運動にだってなってしまう。仮に呼吸法が悪くて酸欠状態となっても，ストレスを忘れることができるのだからラッキーだ。このように，私の趣味のサックスは，とにかく最高だ。

　ところで，ジャズのことはよく知らないが，Cannonball Adderleyが好きで，特に演奏ではWaltz for Debbyが大好きだ。１年間で３０００回程再生し，暗譜もして，滅茶苦茶だがAdderleyと同じ速度で吹いたりもした。今度は「Toy」を吹けるようになりたい。それから，コードやスケールをマスターし，今後３０年くらいでToyのようなキャッチーな曲をたった一曲でも作りたいと夢見ている。

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