横浜弁護士会新聞

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2000年10月号(4)

 

会員  古川 武志 
 横須賀支部の現在の会員数は二六名、このうち、実働は約三分の二程度であろうか。
 さて、支部の弁護士の仕事の特徴は、良く言えば公益活動が活発、悪く言えばこれが大変ということ。なにせ、年間一〇件は配点される国選事件、年間一〇件近くは配点される法律扶助事件、月に二日から三日の当番弁護士に市役所やセンターの法律相談、破産管財人と、これらを全部こなすと、結構、時間がとられるのである。
 丁度一〇年前、私が横須賀で独立した当初、国選事件が余りに多いので面食らったものだが、その後、横須賀支部管内での当番弁護士活動、法律相談センターの開設、同センターでの法律扶助の受付、審査が加わっていった。
 これらが加わる度に「大変だなあ」と思いつつ、もっと正直に言うと、しぶしぶ参加してきたのだが、人間の適応力というものは存外あるようで、あれ程気の重かったことが、慣れてしまえばどうということはなくなっているから不思議である。
 もし、今、私から例えば国選事件を取り上げたら、禁断症状を起こして「コ、コ、コクセンをやりたい!」と体を震わせて叫ぶかも知れないのである。


忙しいけど楽しそう
五四期  菊池 博愛  指導担当  梅澤幸二郎 
 横浜では私たち五四期の司法修習生から四八名を一二名ずつ四班に分けての修習となり、一年を通じてずっと弁護士会に修習生がいることになった。このような事情もあってか、「横浜弁護士会新聞に修習生も毎号何か書いてくれ」という要望が寄せられ、栄えあるトップバッターとして私が選ばれた。
 私がお世話になっている事務所は川崎支部の梅澤幸二郎先生の事務所で、先生の仕事の特徴は出張がとても多いことである。一週間に一回くらいは県外への出張がある。しかも東京への出張はまだ一度もない。川崎に来るまでは弁護士というのはあまり外を出歩かないのかと思っていたのだが、それは大きな間違いであることが分かった。まだ三週間位だが、大分足が鍛えられたように思う。
 川崎支部の印象はアットホームな感じで、どの先生も修習生には優しくしてくれる。先日も、事務所に来ていた他の先生が「修習生が来ているのか。昼飯食べに行こう。」と言って初対面なのにご馳走して下さった。その先生の事務所もついでに見せていただき、その際丁度当番の事件が二件入っていたので、被疑者の接見にも連れて行っていただいた。
 修習に関しての不満としては、修習中に事件の結末を見ることができないことが多いという点があげられる。三ケ月しかないので民事の場合はだいたい結末を見ることができない。もう少し何とかならないものかと思う。
 弁護士の仕事を初めて間近に見た感想は一言で言えば、「忙しいけど楽しそう」といったところか。一年間ずっと弁護修習だったら良いのにと思うくらいである。今のところは検察官志望だが、弁護士の仕事も面白そうなので、もしかしたら心変わりしてしまうかもしれない。


マリナーズ悲願の予選突破 憧れの名古屋ドームへ
 日弁連野球大会予選が各地で行われているが、横浜マリナーズは、九月一五日、三重県四日市市で岐阜・三重の各チームと三つ巴の予選試合を行い、岐阜を六対一、三重を一四対〇で下し、瀬古監督の下、自力では初の決勝大会進出を果たした。
 第一試合の強豪岐阜戦は、エース畑中と岐阜の本格派幅投手との息詰まる投手戦となったが、中盤に女房役喜多英博が殊勲の二塁打を放ち勢いをつけ、終盤にも足でかき回して追加点を奪い、快勝した。
 結局畑中は無四球三安打に岐阜を封じ、再三の好守を見せたサード村野を中心とする我が軍の堅い守りも光った。第二試合は投手田中学―西村、捕手遠矢の円熟バッテリーでいいように三重をあしらい、攻撃陣も手をゆるめず、五回コールド勝ちした。
 創部以来苦節二〇年、昔を知るオーナー稲木、元監督井上嘉久らは目を潤ませて快挙を喜び、部員一同、来る決勝大会に向けて更に結束を強めている。決勝大会は一〇月二四日、二五日、あの中日ドラゴンズの本拠である名古屋ドームにおいて、精鋭八チームのトーナメント戦により行われる。
(会員 遠矢  登) 


 日本弁護士国民年金基金は、国民年金基礎年金の上乗せ給付を行うことを目的とする公的な年金制度を推進するために設置された公法人です。
 基金に加入できる方は、国民年金の第一号被保険者であり、かつ弁護士、その専従配偶者及び従業員に限られます。
 毎月の掛金は、選択する給付の型、口数及び加入時の年齢によって決まり、掛金の上限は、月額68,000円です。
 掛金は、全額社会保健控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されます。
詳しくは、日本弁護士国民年金基金事務局にお問い合せください。
  日本弁護士国民年金基金
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-3
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いろいろな相談にお応えします。
横浜弁護士会総合法律相談センター

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編集後記
 会名変更の議論が盛んになっています。わかりやすさを重んじるべきか、伝統と歴史を重んじるべきか、なかなか難しい問題です。会員にとって最も身近な問題ですが、自分の所属する「弁護士会」という組織を見つめ直すいい機会かも知れません。「弁護士会」という組織の在り方にも関連しかねない問題であり、県民を含めた会員以外の読者の方々にも、本誌面を通じて、この問題について関心を持っていただく一助になればと願っています。
デスク 飯田 直久   一面 左部 明宏   二面 澤田 久代
三面 畑中 隆爾   四面 國村 武司      


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