横浜弁護士会新聞

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2000年11月号(4)

 

支部長  石橋 忠文 
 相模原支部は、平成六年創立以来、常に新しいことへのチャレンジを続けてきた。
 法曹三者懇談会、三庁合同ボーリング大会、税理士会・司法書士会・行政書士会等との各種研修や懇親会、暑気払、新年会、支部総会、支部規約の制定・改正、無料法律相談会(場所・回数発展中)、裁判所との民事情報交換会、地域四警察署長との懇談会、夜間相談、会名変更支部決議、法律扶助支部審査化、支部修習等など、その挑戦は今後も続く。
 各支部は各地域のニーズ・支部の状況に応じ、主体的・創造的に支部活動を歴史的に展開してきた。今後もそのエネルギーを活かし、神奈川県全域におけるより充実した弁護士会活動を展開すべきである。
 今までややもすれば支部活動はベールに包まれていた。支部は単位会の重要な構成部分であるので、今後は支部活動内容を単位会全体に広報すべきである。単位会全体に風通しがよくなり、単位会執行部・支部間の意思疎通もより円滑になる。
 その意味で、この新聞に支部だよりの欄を設けていただいた広報委員会・理事者の卓見に深く敬意・謝意を表する。


裁判傍聴の引率雑感
54期  三橋  潔
 弁護修習が始まり約二ケ月が経ち、いっぱしの弁護士事務所勤務気分も板に着いてきた今日この頃ではあるが、つい先日、印象深い出来事があった。それは、指導担当弁護士の友人弁護士の紹介で、女子中学生数名の裁判傍聴の引率をしたときのことである。
 事件としては、典型的な業過であり、おおよその見通しの付きやすい事件ではあったが、何せ彼女らにすれば初めての裁判である。目の前にいるのはヒコクニンである。緊張しないはずがない。しかも、大勢のギャラリーを前に、裁判官も、検察官も(もちろん弁護人も)心なしか張り切っている。特に、検察官の処理が丁寧で、要旨の告知なども具体的ではきはきとやるので(担当は女性検事であり、子供達の視線が憧れのマナザシに変わっていくのが分かる。やばい…)、つい弁護人側もがんばってしまう。
 もっとも、修習生としては、弁護人の隣で彼の言うことに大げさにうなずいたりしてアピールすることしかできないが。結果、審理は充実し、こちらの主張したいことは十分裁判官にも子供達にも分かってもらえただろうと思って事務所に帰った。そこで彼女らは法廷の感想や、弁護士の実態等につき熱心な質問をしていたが、これに回答する両弁護士の姿を見て、日頃は淡々と仕事をこなすだけに見える弁護士が、やはり重要な社会的責務を負い、それに対する世間の期待も大きいことがひしひしと感じられ、改めて法曹になることへの意欲がかき立てられ、妙に新鮮な気分であった。
 聞けば、彼女らは今回の法廷傍聴に殊の外感激したらしく、学校の合間を縫って判決も傍聴に来るという。本稿が掲載される頃には結果が出ているが、彼女らのためにも、ぜひ執行猶予付判決を取って、弁護士のオジサン達もやるじゃん!と思ってもらいたいところである。
(指導担当  前田 一) 


 一回戦
 神戸   00025  7 
 横浜   32003  8 
 準決勝
 仙台   223000  7 
 横浜  150100  7 
 第二〇回日弁連野球決勝大会が、一〇月二四、二五日、全国二一チームから予選を勝ち上がった八チームにより、名古屋ドームにて行われた。我が横浜マリナーズは総勢三〇名にて勇躍乗り込んだ。
代打上山逆転サヨナラ打
 初戦の相手は、予選で強豪大阪を破った神戸。我が軍は俊足野木、小器用服部の一、二番の活躍や、いぶし銀村野の巧打で序盤点を重ね、先発畑中もまずまずで、楽に逃げ切れそうな展開とした。ところがドームには魔物がいた。最終回となった五回、きわどい四球が続いた後に打たれたライナーは広い外野を転々とし、まさか嘘でしょの逆転満塁本塁打。わきかえる神戸、声も出ない横浜。半べそ畑中。しかしその裏、4番岡部のどっこい意地のヒットから一死満塁とし、知将瀬古監督がもう何も考えず送った代打は、大型新人上山。日頃の邪念を振り払って初球を叩くと、打球は左中間を突き抜け、走者一掃の逆転サヨナラ三塁打。歓喜絶頂、興奮感激の横浜ナイン。大会球史にのこるまさにドラマチックなゲームだった。
無情、ジャンケンに泣く
 そして翌朝、準決勝は仙台戦。遠征で切磋琢磨し、決勝大会で会うことを誓い合った仲であったが、遂にここに相まみえた。先発田中学が先制されるが、三浦、遠矢の円熟組が見事な三塁打を放ち逆転。続いてドラ狂西村が憧れのドームマウンドに登るが、しぶとい仙台は二死から再逆転。その後四回途中から連投畑中が登板、攻撃陣もその裏追いつき、今にも逆転のムード。しかし満塁のチャンスを逃し、最終回裏再びサヨナラかという場面もつかみ切れず、結局時間切れ引き分け。規定により決勝進出はジャンケン勝負となったが、お人好し我が軍は3勝5敗で譲ってしまった。
 ちなみに決勝戦は、圧倒的戦力を持つ東京に仙台がよく食らいついたが、二対〇で東京が連覇を果たした。
 振り返るに、決勝大会の緊張感は素晴らしい経験だった。ナイン一同、今後は全国頂点を目指し、血の汗流せ、涙を拭くな、の決意を大いに固めたのであった。多分。


池田会員が優勝
 今世紀最後の平成十二年度関弁連定期大会の記念ゴルフコンペ大会が、九月二一日快晴微風の名門コース千葉県鷹之台カントリー倶楽部で八〇名が参加して行われ、当会の池田忠正会員がみごと優勝し、久保井日弁連会長杯を獲得した。
 関弁連理事長に小林嗣政会員が就任しての大会とあって、ホスト役の千葉県弁護士会三〇名は別として、当会から永井会長はじめ、一二会中最多の十名が参加して大会を盛り上げた。一〇月中旬日本オープン開催のために長く伸ばされた芝が選手を悩ませロストボールが続出する中、池田会員はアウト四二、イン四七のスコアでまとめ、ダブルペリア方式によるハンディ一六・八を利してネット七二・二で優勝。関弁連大会では当会史上稀な快挙となった。
(田中 隆三) 

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編集後記
 パソコンや携帯電話の普及による社会のIT化の波はすさまじいものがある。恥かしながら私もこれ以上時代に遅れる訳にはいかないと考え、最近、インターネット、Eメールをはじめた。しかし、情報通信はあくまで手段にすぎない。多くの人が情報自体を目的化し、かえって情報に振り廻されるのではないか心配になるのは私だけであろうか。
二〇〇〇年一一月一日
デスク 沢藤 達夫   一面 小川 佳子   二面 佐賀 悦子
三面 渡辺  穣   四面 二川 裕之      

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