横浜弁護士会新聞

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2001年11月号(4)

 
新人弁護士奮闘記 第53期 越川純哉会員
厚さ5ミリの白い封筒
 昨年一〇月に一年半の修習を終えた後弁護士登録し、村瀬法律事務所で弁護士生活をスタートして以来、早一年が経過しました。ちょうど昨年の今頃、新入会員自己紹介を寄稿したのに、もう「新人弁護士奮闘記」なぞを書くようになってしまいました。誰も覚えてはおられないでしょうが、自己紹介文で同期の他の新入会員が将来に向けた決意・抱負等を語っていたのに、拙稿だけなにかいい加減な内容だったような記憶があります。
 この一年を振り返ってみて、印象に残っているのは、初めて受任した国選弁護事件でしょうか。被告人の母親は、執行猶予判決後、私に深々と頭を下げつつ「本当に(繰返し)、ありがとうございました。」(いやぁ、誰が弁護人でも猶予事案なんだよなぁ、などと内心恐縮していると)、続けざま「あのう、これ少ないですけど、私からの気持ちです。お願いですから受け取って下さい。」と、厚さ約五ミリの白い封筒を私に差し出したのでした。私は、修習中のツケ(?)があったこともあり、瞬間「おっ!」と思ったものの、司法研修所で受けた刑事弁護の倫理講義を思い出し、「国選弁護人ですので、報酬は結構なのですよ。お気持ちだけ受けとっておきますから。」ときっぱり返事をしたのでした(事務所の大和田弁護士も、似たようなことがあったと言っていましたが…)。駅までの親子の後ろ姿は、今でも印象に残っています。
 弁護士から見れば、結果が十分に見通しの立つ事案であったとしても、母親にしてみれば色々と大きな不安を抱えていたことは想像に難くありません。彼女は、(新米)弁護士である私に対して、全幅の信頼を置いていたように見受けられました(これは、気のせいだったかもしれません)。この国選事件をきっかけに、如何なる案件も真摯に取組んでいかなくてはなどと月並みな決意をしたのですが…、村瀬先生・大和田先生いかがでしょうか?
 ところで、休日は、ゴルフをすることが多いです。事務所の両弁護士も趣味がゴルフですので、しばしば一緒にラウンドすることがあります。早く両弁護士より上手になって、せめてゴルフの時には一番大きな顔をしたいところです。

私の修習日記 第55期修習生
初起案の思い出
第55期修習生 本田 麻紀
 私は、市民総合法律事務所で、武井先生の指導の下、修習させていただいている。実務での経験は新鮮で、毎日楽しく過ごしている。今回は、思い出深い初起案について書きたい。
 私の初起案は武井先生と須山先生が引き受けたAさんの破産・免責事件に関するものだ。Aさんは、返済の目途が立たない借金を抱え、破産し免責を受けて再スタートすることを望んでいた。破産は無事認められたものの、免責について、ある信販会社から異議申し立てがなされてしまった。
 Aさんは、換金目的でノート型パソコンをカードで購入し、買取屋で換金したというのだ。このままでは、免責決定が受けられない。まず、本人から事情をきかなければならない。
 本人から事情をきくと、買取屋から、ノート型パソコンを購入し換金するように圧力がかかったという事情があり、被害者的側面が強いことがわかった。武井先生が言う。「お子さんもまだ小さいわけですからね、ご家族のためにも、免責が許可されるように頑張ってみますから。」陳述書の家族欄に目を落とす。「長女一三歳、次女六歳」。そうか。Aさんの顔の向こうにご家族の姿が見えた気がした。
 裁判所に免責許可をお願いする意見書原案を、起案させていただいた。研修所の起案では、眠気に襲われながらやっとの思いでペンを動かすという感じだったが、実務修習の起案はインセンティブが違う。実際にこれで、Aさんが免責されて再スタートできるかが決まるかと思うと、やる気が湧いた。
 数日後、事務員さんが、「免責決定されました!」と報告してくれたときは、本当に嬉しかった。事情聴取のときに先生方が言っていたことをそのまま文章にしただけなので、私の力でも何でもないのだが、Aさんが免責されたという事実がとにかく嬉しい。
 実務修習初起案は、私にとって、忘れがたい思い出となった。
(指導担当 武井共夫会員)

投稿 横浜テニス部札幌に散る
 九月二三日、札幌弁護士会との間で、第一回全国弁護士会対抗戦が開かれ、当会の法曹テニスクラブも勇躍参加してきました。
 ホテルにも「全国〜」と仰々しかったです。二二日に札幌に飛び、二四日まで滞在してきました。
 元々は、横浜、仙台、札幌の三会対抗戦が一年置きに開催されてきたのですが、札幌の会の方で、急に大それた考えを抱き、全国の全ての弁護士会参加の一大テニス大会を始めようと企てたものです。
 余りにも急なことで、仙台はメンバーが揃わない、当会も最初は揃わない、そして、その他の会にいたっては、当惑したまま沈黙、という状態で、実施そのものが危ぶまれた大会でした。
 当会が参加しただけで、札幌の方々には大歓迎されたのでありました。懇親も深められました。
 当会では、約二名の会員が「何が何でもメンバーを集める。」という檄を飛ばした関係で、本間豊会員を始めとする懸命の努力で、何とか間に合いました。
 大会の成績はともかく、という感じです。当会では結果に不満足な人ばかりで、当日の戦績を示す資料は何も残っていません。破棄してあります。語りたくありません。
 今の時期の北海道は、素晴らしく、二二日には、着いた足で、小樽に行き、松山千春縁の千春鮨に行って、おいしい寿司をいただいたり、石原裕次郎記念館を訪ねたり、また、二四日には、ゴルフ場への組と支笏湖への観光組とに、分かれて、それぞれ楽しい旅をしてきたのでありました。
 最後に、対抗戦については、当会は、四〇代二人の他は、皆、五〇・六〇代ということで、平均年齢五〇ン歳の選りすぐりのベテランを用意したのですが、八−〇で負ける組もあったりして、関一郎、馬場俊一会員組が勝ったのみで、皆、仲良く敗退して、四対一で札幌に勝を譲ってきました。
 念の為に、当会の名誉のために申しますと、タイブレークの熱戦も一試合あったのです。なお、高橋優会員がBクラスの個人戦で優勝しました。
(茆原 正道会員)

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編集後記
 小川さんが任官したいと聞いて、「どの人?あの小川さんが?まさか?」と思っていましたが、久しぶりに会った小川さんは、すっかり裁判所の人という印象でした。五年を超える弁護士としてのキャリアを裁判所の中で存分に生かしていって欲しいと思います。
 今月号から新デスクとなり、慣れないため苦労しました。読んでおもしろい記事を増やしていきます。
デスク 安田英二郎   一面担当 浜田 薫   二面担当 伴 広樹
      三面担当 市川統子   四面担当 岩田武司

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