横浜弁護士会新聞

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2002年4月号(1)

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1000名の市民が参加 弁護士フェスタ−2002 in KANAGAWA
 二月二日(土)午後一時から、横浜市開港記念会館及び横浜弁護士会館にて、「弁護士フェスタ2002 in KANAGAWA」が開催された。昨年度までは県民集会という名称で行われてきたが、二八回目に当たる今回は、弁護士会の文化祭として県民と共に楽しめる「弁護士フェスタ」へと生まれ変わり、無料法律相談の参加者も含めておおよそ一〇〇〇名の弁護士・市民が参加した。会場を、これまでの関内ホールから、横浜市開港記念会館及び横浜弁護士会館に移し、人権賞贈呈式・ゲストの講演をはじめ、映画「日独裁判官物語」の上映、ミニシンポジウム、各委員会の展示、大規模な無料法律相談など盛りだくさんの内容となった。今回の集会のメインテーマは、「司法改革を神奈川の地から考える」である。
人権賞 「福光洋一氏」と「かながわ市民オンブズマン」選ばれる
 須須木会長の開会の挨拶、選考委員の紹介に続いて、選考委員長である養老孟司氏より人権賞の受賞者が発表された。
 一六の個人または団体の候補者の中から選ばれて人権賞を受賞したのは、「福光洋一氏」と「かながわ市民オンブズマン」だった。
 福光氏は、神奈川みなみ医療生協を退職後、平成三年七月、私財をなげうってJR衣笠駅前に三坪の事務所を借り、なんでも相談所としての「くらしの相談センター」を開設した。同センターには、「現在の駆け込み寺」として様々な相談が寄せられ、サラ金・クレジット問題をはじめ借地借家や離婚、医療過誤にいたるまで多岐に渡る。また、五年前に「横須賀クレジット・サラ金被害をなくす会」ができた際には、福光氏は同センターの相談窓口となり、当初は事務局長と相談員を、それ以後は相談員をつとめている。相談件数は開設以来平成一二年で延べ二一三六件。
 福光氏は、受賞の挨拶で、「この人権賞は、私に与えられたものではない、くらしの相談センターをささえるために物心両面にわたり励まし続けてくれた数千人の方々、指導を受けた弁護士、司法書士、議員、県・市の職員等各分野の方々への『ごくろうさん』賞であり、また、相談に来てくれた方々への『がんばろう』賞だと思う」と述べ、受賞を謙虚に受けとめていた。そして、神奈川県内に苦しみ悩んでいる人がたくさんいることに言及し、県内のあらゆる地域に、相談センター及びクレジット・サラ金被害をなくす会を作って行くことを呼びかけた。
 かながわ市民オンブズマンは、平成九年三月、国と地方を合わせた借金残高が五二〇兆円といわれる中で、市民が行政や議会に任せきりのサイレント・マジョリティにとどまることなく、県政などの行政運営のチェックをしていこうとの思いにより設立された。税金のむだ遣いの監視、情報公開の推進と県議会の透明性の確保、県下及び全国の市民オンブズマンとの交流と提携支援などを主たる活動方針としている。現在代表五名、事務局長一名が置かれている。
 平成一一年には全国市民オンブズマン神奈川大会を主催し、県公文書公開条例の改正に対する意見書の提出、県警察不祥事問題「これでいいのか神奈川県警」の開催、横浜ごみシンポの開催などを行い、平成一二年には県議会の常任委員会の傍聴実現への積極的取組の開始、塩漬け土地問題に関する情報公開訴訟での前進、談合問題についての住民訴訟の提訴など様々な活躍をした。この他にも日常的な監査請求や住民訴訟等を多数提起しており、平成一三年四月現在、係属中の訴訟は一九件を数える。
 かながわ市民オンブズマンの代表生田典子氏は、受賞の挨拶で、「私たちの活動を評価してくれたことを嬉しく思います」と話し、また、副賞として現金三〇万円の贈呈を受けたことについて、「私たち貧乏な団体では、これはとてもうれしいです」と感謝の気持ちを表していた。
講演「私と司法」
 人権賞贈呈式に続いて、北里大学教授で東京大学の名誉教授でもある養老孟司氏の講演が行われた。同氏は、脳研究の第一人者として全国的に著名であるが、現代社会の様々な問題に対しても鋭い意見を数多く発表している。
 同氏は、「法律は大の苦手」であるとしながら、解剖を行う医学部では通常慰霊祭を行うが、東京大学医学部で慰霊祭を行うことが憲法の政教分離原則に反するという主張があり、このことから、法律について考えるようになったという。同氏は、この問題と靖国神社の公式参拝の問題は似ている側面がある。そして、現在の法律が「我々の生活の中から立ち上がった法律ではないのではないか」という疑念があり、それが非常に気になると語った。また、日本人特有の言葉によらないコミュニケーションと、言葉によって全てを表現しようとする法律は、相容れない部分があり、相互の関係が難しいものであることを指摘した。
「みんな地球に生きる人」の演題で
 歌手、エッセイスト、日本ユニセフ協会大使、教育学博士、大学教授などとして世界を舞台に幅広く活躍しているアグネス・チャン氏が講演を行った。
 まず、少子化現象の原因として、市民が生活や子育てに不安を感じているからではないかと述べ、安心して子育てができる社会を作っていく必要性を説いた。
 そして、氏自身の年少時代に感じていた劣等感や不満を告白し、誇りを持って生きること、自分を好きになることの大切さを語った。
 同氏は中学生の頃にしたボランティア活動が、自分自身や環境に対する不満から立ち直るきっかけになったことを具体的な体験談を基に説明し、「自分のことばかりを考えるから苦しくなる」のであり、「ボランティア活動を通じて、人のことを一生懸命考えるようになると、自分に詰まっていたエネルギーが発散され自分が楽になった」と語った。
 また、来日してからの日本での経験やカナダに留学した際の経験を語り、相手に自分を合わせたり、また相手を自分に合わせようとするのではなく、互いの違いを理解しあうことの重要性を説いた。
 そして、最後にアフリカで貧困・飢餓に苦しむ子供達との触れあいの中で、自分が生きていることを実感したという体験を語り、人権保障の大切さ、司法改革の必要性を訴えて講演を締めくくった。
「神奈川の司法一〇の提案」について活発に意見交換
 午後五時過ぎからは、「神奈川の地から司法改革を考える」をテーマとしたパネルディスカッションが行われた。
 パネリストは、作家の増田れい子氏、日本経済新聞社論説委員の藤川忠宏氏、神奈川大学法学部教授(日本法制史専攻)の吉井蒼生夫氏、アグネス・チャン氏。司会は間部俊明会員が務めた。
 ディスカッションでは、司法改革の中でも、特に国民の司法参加、裁判員制度が中心的なテーマとされ、当会会長による一月一一日付け「神奈川の司法一〇の提案」などについて意見交換がなされた。現在の職業裁判官の問題点や、国民の司法参加の意義などについて、鋭い意見が述べられた。
 ディスカッションは大いに盛り上がり、終了予定時刻の午後六時を過ぎ、午後六時三〇分過ぎまで続いた。集会は盛況の内に幕を閉じた。

山ゆり
 最近のマイブームは、ホームパーティー。昨年、広めのマンションに引越し、好みのアジアっぽいイメージにリフォームをした。女友達とルームシェアをしているのだが、お互い気楽な独り身なので、週末にはそれぞれの友人・知人を招いて、友達の輪を広げている
 引っ越しパーティ ー、花火パーティー、ハロウィーンパーティー、クリスマスパーティー、福井直送蟹パーティー、ドンペリ&いちごパーティー
 何より準備が楽しい。ルームメートと今度はどんなパーティーをしようか計画を練る。どうしたら盛り上がるか、呼ぶ人の組み合わせや、料理の献立、そろえるお酒、音楽、段取り等々、気を遣ったり考えたりすることは多い。いつも二人でお酒を飲みながらそんなことを話し合っている
 思うに、大切なのは「イベント性」である。パーティーのメインテーマをいかに演出して非日常性を楽しんでもらえるか、みんなの心に残るパーティーにできるかである
 買い物、部屋の掃除・飾り付け、料理の下ごしらえなどで、前日は準備のためほとんど徹夜である。エネルギーのいることだと思う。段取りどおり進まずはらはらすることも多い イラスト
 でも、色々な人たちが仕事を離れて集まり、同じ時間を過ごすのは純粋に楽しい。来てくれた人たちが楽しそうにしていれば、やってよかったと非常に満足する。絶賛の声につい調子に乗って回数を重ねてきたが、パーティーの楽しみは奥が深い、これからも真面目にパーティー道に精進する所存である。
(浜田 薫)

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