横浜弁護士会新聞

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2005年9月号(2)

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不動産法に関するスキルアップを!! 不動産法研究会
 不動産法研究会では、弁護士の不動産法に関するスキルアップを目的とし、不動産に関する理解と研究が不足しているテーマを取り上げて活動しております。
 現在の会員登録数は87名おり、過去3回の研究会には多数の参加者があり、大変盛況に終わっております。
 これまでに取り上げたテーマは、3月30日に第1回研究会として、不動産登記法の改正について、土地家屋調査士・司法書士の尾柏先生に概要を講義していただきました。第2回と第3回は「不動産登記法改正と弁護士実務・弁護士の目から見た改正のポイント」と題して、この不動産登記法改正に関し、弁護士としての注意点、実務上のアドバイスを検討しました。
 今後の不動産法研究会の開催予定日は、第4回9月13日(火)、第5回11月29日(火)、第6回1月26日(木)です。第4回、第5回のテーマは、「不動産の税務」と題して第4回では「定期借地権の一時金(地代前払い)に対する課税の変更」、第5回では「不動産の低額譲渡」を取り上げる予定です。
 なお、不動産法研究会の参加方法は、以下のとおりです。
1 開催場所 横浜弁護士会館
2 開催時間 18時〜20時30分
3 入会金 5000円
4 各回の参加費は、資料のコピー代により異なりますが、通常1000円から2000円です。
5 修習生は無料で参加ができます。
6 開催案内は、原則としてメーリングリストで配布致しますので、メールアドレスをご連絡下さい。
7 お問い合せ先
  立川法律事務所 担当事務局 百名
  代表幹事 弁護士 立川正雄
 
045−664−9115
FAX 045−664−9118
  メールアドレス
tachilaw@rg8.so-net.ne.jp

広報委員会合宿 「両垂れ」は禁止!
 7月8日から9日にかけて、KKR鎌倉わかみやにおいて、毎年恒例の当会広報委員会の夏合宿が開催された。
 当日は、神奈川新聞社論説委員(前編集局長)の加藤隆氏に講師として参加してもらい、過去の当会の新聞を題材にして、新聞作成の実践的な解説があった。同氏は神奈川新聞社に入社して37年目で、その間、各部署を転々とされてきたそうで、その経験に基づき、新聞作成上の心構えを分かり易く語ってもらった。
 その講義の中で同氏は、新聞を作成する際は、読む側の立場にたって、紙面上に強弱をつけることが大事である。そして、どうすれば、読者に関心と興味を持ってもらえるのか、よりよく読者に内容が伝わるのか、を常に意識することが必要とのことであった。そのためには、見出しに関しても、その字数や字体、字の大きさなど細かいところまで意識する、とのことで、この点は「さすがプロ!」との感想を持った。
 また、「へそを作る」「うるさすぎ」「両垂れ(新聞編集上してはならないルールのひとつ)」等、専門用語も知ることもでき、楽しい講義でもあった。
 講義後は、新企画の検討や当会のメールマガジンやホームページの内容の検討が行われ、各委員から活発な意見が飛び交った。その後、午後6時から、当会会長と担当副会長も交えて、盛大な暑気払いにより今年の夏合宿を締めくくった。

“和気あいあいと明日への鋭気” 横浜法曹懇談会
 7月7日、当会5階会議室において法曹懇談会が開催された。
 法曹懇談会は昭和30年代から継続されているもので、本年は、裁判官13名、検察官33名、弁護士59名の参加を得た。
 司法改革実行元年となる今年、心神喪失者医療観察法は7月15日に、裁判員制度を見据えた改正刑事訴訟法は11月にそれぞれ施行されることとなっているが、施行のための条件整備もできておらず、大丈夫だろうかと三者三様の不安を抱えている状況の中で行われた懇談会だった。懇談会では和気あいあいと「実施をもう少し待ってほしい」とか「うまく行くのだろうか」との本音が飛び交っていたが、司法をより良くしたいとの熱い思いは共通であると再認識させられた。
 法廷などの公の場では立場の違いから鋭く対立する場面も多々あるが、この日ばかりは、お互いに人間味を感じつつ明日への鋭気を養うことができた。

公設事務所便り 「ひょっと相談したいがやけんど!」
石川 裕一(55期 高知弁護士会)
 吉川晋平弁護士と林良二弁護士を迎えての激励会(04年1月)で公設行きのカミングアウトをしてから1年半、横浜壮行会から11か月、安芸ひまわりの開所から9か月が経過しました。
 時間の流れはとても早く、以前から安芸に住んでいるような印象を覚えています。
 安芸市は人口2万余、高知市街からは東に1時間余です。02年に地元念願の鉄道「ごめん・なはり線」が開通し、各駅にはキャラクター(安芸駅は「あきうたこちゃん」)が付けられており、また安芸は阪神タイガースのキャンプ地でもあります。
 安芸ひまわりの状況は、開所から05年6月末まで9か月間で、相談件数は209件、当番出動は8件、受任では一般民事32件、クレサラ39件、刑事27件(うち国選25件)です。
 事務所は現在、事務職員2名との3名態勢ですが、かなり事務職員の負担が大きいと思います。というのも、相談者はほぼ100%飛び込みの上、安芸に法律事務所が一つしかないために、「弁護士さんおる!?ひょっと相談したいがやけんど!」と息巻いて訪ねてくる方が相当いるのです。相談枠はたいがい1〜2週間先まで一杯ですので、それをなだめるのに事務職員には大変な苦労をかけてしまっています。
 その事務職員はお二方とも非常に明るく真面目で、また家族のような雰囲気で事務所運営が出来ていると思います。お二方には、初期対応から仕事の中身まで、かなり負担をかけてしまっていますので、愛想を尽かされないよう、これからも良い職場環境作りをしていきたいと思います。
 事務所開設以来、吉川弁護士、林弁護士、横浜でのボスである内山辰雄弁護士と同事務所での先輩、横浜同期の弁護士などが激励に来て下さり、大変勇気づけられました。
 四国旅行の際は、是非お立ち寄り下さい。南国高知の魅力の一端をご紹介したいと思います。
 また、特例により私が所属し続けている横弁野球部の安芸キャンプ実現も、密かに企んでいます。

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