横浜弁護士会新聞

2008年1月号  −1− 目次


会員 若林 律夫
奥秩父金峰山頂上からの朝焼けと冨士山です。
この山は私の大好きな山の1つでもう15回程色々な季節に登っています。 

あけましておめでとうございます
横浜弁護士会 会長 山本 一行
 横浜弁護士会の会員も今年は千名を越えます。弁護士人口に関してはいろいろと議論されていますが、「数は力なり」です。横浜弁護士会は、この千名以上の会員をもって飛躍する年であろうと思っています。  
 われわれ平成19年度執行部は、このことを想定して準備をしてきました。    
 私たちは、弁護士会を紹介するパンフ、法律相談センターのビラ、金融庁が全国の自治体に呼びかけている多重債務プロジェクトの申入書、自治体の債権回収に弁護士会が協力していることを報道した新聞記事、弁護士会の自主事業に対する補助を求める申入書等を一冊にまとめたファイルを作成して、それを手みやげとして各自治体を訪問し、市町村長と懇談を重ねた。  
 その集大成とも言えるものが咋年12月4日の臨時総会で可決されました「横浜弁護士会10の決意」と公益活動等の分担金制度です。前者は、横浜弁護士会の進むべき方向を示すものであり、後者は、公益活動・委員会活動等を会員が公平に分担していこうという制度です。    
 さらに、われわれ執行部は、昨年神奈川県下の33市町村を訪問しました。これは、これまで横浜弁護士会が行ってきた人権擁護活動、法律相談等をアピールするためです。と同時にこれからの弁護士は、司法のみでなく、広く行政にもかかわっていくべきだと考えたからです。    
 これを可能にするのは、まさに「数は力なり」です。会員の力を結集し、神奈川県下のみならず全国に「法の支配」を及ぼしていこうではありませんか。    
 今年が皆さんにとって良い年でありますように。  

山ゆり
 私が子どものころ、21世紀は未来であった。自動車は宙を舞うチューブの中を走り、人型のロボットが人間と共生する。しかし、現実にはそうはいかなかった。目を見張る進歩はポケットサイズの電話くらいか
 いま思えば、かくも劇的な進歩はあり得ないことはすぐにわかる。あのころからわずかに30年余。科学が劇的に進歩するには短すぎる。「未来」という言葉は、私たちの時的感覚を曖昧にするのかもしれない。未来というより将来にすぎない21世紀を遙か先のことと捉えていたのだろう
 いま私たちは温暖化の危機に直面している。しかし、私たちの多くは「未来」のものとして曖昧に捉えているように思う。温暖化による致命的現象は将来の話であって、決して曖昧な「未来」の出来事ではないだろう お正月
 かくいう私もそれを将来のことと受け止め、何か行動を起こしているのかと言われれば全く心許ない。異常なまでの猛暑を毎年体感し、初冬の紅葉を目の当たりにして、それが明らかに未来の話ではないことに気づくべきなのだ。7か月になる息子を抱きながら、この子たちが生きる将来のためにできることをしなければと年頭に思う。
(高橋 健二)

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