横浜弁護士会新聞

2008年5月号  −3− 目次


事務局紹介(3)会員の皆様へお願いを申し上げます 法律相談課
 法律相談課は、弁護士会館1階にあり、法律相談係と刑事少年係の2係で構成されています。
法律相談係
 法律相談係の主な業務内容は、法律相談センターが行う各種法律相談(当センターと行政などへの相談担当弁護士の派遣)、犯罪被害者支援相談、高齢者・障害者の権利擁護相談と、紛争解決センター、日弁連交通事故相談センター、神奈川住宅紛争審査会等のADR部門があります。法律相談については、年間を通した法律相談等の各種日程割振も行っています。
 また、平成18年6月から「法律相談等担当者不適切行為措置基準」が設置されていますので、遅刻・欠席、クレーム、各種報告の懈怠等の告知業務を行っています。事務局から会員の先生方にポイント加算の連絡をすることを心苦しく思っており、遅刻・欠席等のないようお願いします。
 紛争解決センターにおいては、3月14日に民事紛争解決手続業務の認証を受けましたので、時効中断・調停前置主義の特例・訴訟手続の中止等、法的効力が付与されました。「和解あっせん」に適する事案がありましたら、是非ご紹介をお願いします。
 交通事故相談センターは、無料の法律相談や、無料の示談斡旋業務を行っており、平成18年度の示談成立は83%となっております。こちらも「示談あっせん」に適する事案がありましたら、ご紹介ください。
 神奈川住宅紛争審査会は、取扱件数が非常に少ないのが現状です。しかし特定住宅瑕疵損保履行法が平成21年10月1日から全面施行となり、指定住宅紛争処理機関での紛争処理ができることになっているため、施行後に申立て件数が増えることが予想されています。
刑事少年係
 刑事少年係は当番弁護士(私選紹介)、子どもの権利などの各種業務が主となります。刑事少年係の仕事のひとつに当番弁護士(私選紹介)、国選の日程関係などの手配がありますが、他の法律相談担当者の登録者数と比べると刑事関係の登録者数はかなり少ないため、是非刑事関係の名簿へのご登録をお願いします。
 最後に、いつも事務局から急なお願いで、当日の相談担当や、当番弁護士の臨時の担当依頼にご協力いただき大変感謝しております。これからも急なお願いをすることが多々あると思いますが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
(法律相談課課長 鈴木 ゆかり)

ADR法に基づく法務大臣の認証を取得しました!…より使い勝手が良い民間紛争解決機関へ…
 当会(紛争解決センター)は3月14日付けでADR法(裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律)に基づく法務大臣の認証を取得しました。昨年3月の臨時総会の決議を経て、同年11月29日に認証申請を行い、全国で9番目、弁護士会としては大阪、京都に次いで3番目の認証取得です。
 当会は、昨年12月4日臨時総会決議で採択された「10の決意」の一つとして裁判外の紛争解決手段(ADR)の充実・活性化を挙げています。当会紛争解決センターは、今年で設立14年目を迎え、今回の認証取得を契機に、簡易・迅速・適正な、そして質の高い紛争解決機関としてより一層の充実・活性化を図っていきたいと思っています。
 認証取得により、紛争解決センターでの「和解あっせん手続」(仲裁手続については仲裁法の適用があるので別)を利用した場合には、次のような特別の法的効果が生じます。
 (1)同手続内での請求特定時に一定の時効中断効(2)調停前置の特則(離婚及び離縁事件等、地代家賃増減請求事件)(3)訴訟手続の中止。
 (1)は、紛争解決についての合意が成立する見込みがないことを理由に和解あっせん手続が終了した場合、終了通知を受けた日から1か月以内に訴えを提起すれば、同請求の時に訴えがあったものとみなされることになります。(2)は同様の理由で終了した場合、改めて裁判所へ調停を申立てることなく、訴え提起できることになります。(3)は一定の要件で裁判所の判断により4か月を限度として中止されます。
 詳細は、後日開催の会員研修会にてお知らせしますので、是非ご参加下さい。

理事者室だより (12)バトンタッチ2
副会長 工藤 昇
 この原稿を書いている時点では、まだ正式に理事者の業務は始まっていないので、まず立候補から3月までの様子をご紹介したいと思います。
 修習同期の中村副会長から、次年度も同期から副会長を出したいという強いご意向が寄せられ、出征兵士の心境でお受けすることにしたのが、昨年の11月でした。このときは、4月までだいぶ時間もあるし、しばらくはのんびりできるだろうと思っていたのですが、早くも年内から、立候補推薦人の方々へのご依頼や挨拶状の起案、印刷など、雑事に追われるようになりました。
 年明け早々からは、次々と次期副会長候補者の肩書きで予定が入るようになり、結局、息をつく間もなく、各種行事に奔走しながら4月に突入しようとしております。3月からは担当委員会へ顔を出すことも多くなり、時間のやりくりは大変でしたが、こうした行事や委員会への出席を繰り返していく中で、当会や日弁連の直面する課題も、少しずつですが実感として肌身に伝わるようになってきます。
 他方で、3月にもなると、現執行部の方々は妙にうきうきした様子になり、宴会で三嶋前副会長がハイになって妙にはじけているのを、齋藤副会長が「むかつく」とつぶやきながら見ている、という場面をしばしば目にするようになってきました。私も、早く旧執行部として、肩の荷を降ろした立場に回りたいという思いが募ります。
 さて、今年は、当会も多くの課題に直面することになります。09年度からは裁判員裁判が始まりますし、大量増員の波頭が目先に迫っており、大競争時代の中で、弁護士が大きく業務の見直しを迫られることが予想されます。弁護士の職域を確保しつつ、市民の法的ニーズにどう応えていくのか、大変荷の重い課題ですが、5年後、10年後を見据えて、今から手を打たなければならないと思っております。会員のご協力を切にお願いいたします。

関東十県会50周年記念 定時懇談会・記念行事のご案内
日時: 2008年6月28日(土)
13時00分〜 定時懇談会
16時30分〜 50周年記念式典
17時30分〜 懇親会
場所: パシフィコ横浜 会議センター
501会議室・502会議室
横浜市西区みなとみらい1−1−1

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