横浜弁護士会新聞

2009年7月号  −3− 目次

医療事故の調査を公的に保障 医療安全調査委員会についての勉強会開催
 医療事故が発生したとき、患者側が一番に求めることは、原因の解明である。また近時医師の刑事責任が注目され、医療機関側からも適切な原因究明制度が求められるようになっている。
 このような動きを受けて、厚労省から、医療事故の原因究明と再発防止を目的として、新たに医療安全調査委員会(以下「委員会」)を設置する法案が発表されている。一方、患者やその家族の納得に重点を置いた野党案も発表されており、立法化作業は山場を迎えている。
 委員会の設置は、患者側、医療機関側を問わず、医療事件に関わる実務家に大きな影響を与えることが予想されることから、神奈川医療問題弁護団では、5月8日、東京の医療問題弁護団から講師を招き勉強会を開催した。
 勉強会では、制度の概要と法案に関するこれまでの動向について講演が行われ、患者側が求める公正中立性、透明性、専門性、独立性、実効性を備えた調査の実現のため、法律家がどのように係わっていくべきなのかについて質疑応答が行われた。
 新しい制度下では、第三者である委員会が、届出のあった医療事故について調査や原因究明を行い報告をすることになるので、この調査報告をもとに、これまでの訴訟による責任追及のほかにADRが活用されることも見込まれている。また委員会と、各病院の事故調査委員会との連携も予定されており、その各々において法律家が事実認定と責任判断に関与することが予定されている。このように、これまでの医療過誤訴訟とは事件処理の過程が異なってくるため、当事者の代理人として携わる場合には事件処理の手法が従来と大きく異なってくる可能性があることも指摘された。
 委員会制度はまだ準備段階であり、検討課題も多く残されているが、医療事故の調査を公的に保障する同制度の発足は不可欠なものと思われる。今後法律家は、事故調査の過程で、当事者の代理人としてだけでなく委員会の一員として関与することにもなり、ますます専門性が求められていくことにもなる。今後もこのテーマに注目し続けるべきであることは間違いない。
(会員 鈴木 順)


常議員会のいま 目指すは皆勤拘束時間は長くとも
会員 石山 晃成
 常議員会は拘束時間が長いという噂を聞いていたが、本原稿執筆の時点で直近の第3回常議員会では、招集通知の段階では議案なしで報告事項のみ。当日、「女性の権利110番を開催するにあたって神奈川県へ後援依頼をする件」について緊急議案が出されたが、理事者の説明もよく、資料も充実していたこともあって、あっさり承認された。この日の常議員会はなんと1時間で終わり、あまりの早さに常議員一同みな驚いていた。
 それでも、第2回常議員会では、5月の「通常総会提出議題承認の件」に関して理事者に対して様々な質問がぶつけられ、議論が白熱した。そのほか、私が個人的に注目したのは、「司法研修所教官に就任した会員に対する調査費支給の件」について、月額10万円の支給が承認されたこと。私が弁護士になったころは(といってもそんなに昔ではないが)、横弁から研修所教官になる会員は少なかった。今のように複数名輩出し、弁護士会としてバックアップしていく体制は素晴らしいことである。
 今後は拘束時間が長くなることもあろうが、皆勤目指して頑張っていきたい。


新こちら記者クラブ 記者とカバン
 「いつも、すごい量の荷物持ってるね」
 取材相手に指摘された荷物は、カメラやパソコンなどの基本装備で約8キロ。記者の中では多い方ではないですが、四角い手提げ鞄が丸みを帯び、明らかに容量オーバー。取っ手も切れそうです。
 入社当初、「リュックを重くしろ」と言われました。生きた知識や経験を増やせという記者の心構えを説いた比喩だったのでしょうが、実際に先輩記者の大半がリュックを使っていました。ある女性記者はヒールを鳴らし、スカートをなびかせつつも、「山登りですか?」と尋ねたくなるほど大きなリュックを背負っていました。「毎日と言えばリュックなんだよな」とはある警察官の一言。ここまでくると「リュックじゃないとダメ記者なのか…」とさえ思えてきます。
 取材に出歩き、荷物も多いので理に叶っていますが、スーツにリュックの姿にわずかな抵抗があり、ためらいました。昨秋から司法担当になり、手提げとカメラバッグの併用が好都合です。
 地裁を見渡せば、検察官はお決まり紫の風呂敷。弁護士は大きめの鞄。厚さ15a近いファイルを鞄から取り出す姿は頼もしく感じます。でもさすがに法曹三者にリュックは…と思っていた矢先、リュック姿で颯爽と通勤する裁判官を散見。法衣のイメージを一瞬で覆すフットワークのよさに引け目を感じて思うのです。
 やっぱり、リュックじゃないとダメなのか…。
(毎日新聞 杉埜 水脈)


理事者室だより(13) 甘かった…でも楽しんでいます!
副会長 横溝 久美
 今日は未だ5月2日だから、就任して1か月しか経っていない。あと11か月もあるのね。5月27日に通常総会もあるのよね。いかに私の見通しが甘かったか、思い知らされる日々です。毎週月曜日の理事者会は午後1時半から始まりますが、終わるのは9時頃(夕食抜きですが、心配りのチョコやお煎餅あり)。そして、あっという間に次の月曜日がやってくる。毎月開催される常議員会に法テラス協議会、そして各副会長が担当する委員会があります。思いのほか懇親会も多く、懇親会お開きの後に事務所に戻って自分の事件の起案をすることもしばしばです。さすがに午後10時を過ぎると事務所には誰もおらず、静寂の中、結構仕事が捗ったりして。もともと夜型(一部「明け型」の噂あり)の私は、こんなスケジュールが^nあまり苦になりません。
 会長はひたすら優しく、酒に強く、筆頭渡辺副会長(ミノリン)は穏やかでよく笑い、二川副会長(ふたちゃん)はひたすらタフ。声は大きいし、歌い出せばどうにも止まらないし、体力大魔王!(エリートなのに)。阿部副会長(愛しき同期の阿部ちゃん!)は決して怒らず「謙虚」そのもの。小沢副会長(私は勝手にオザレンジャーと呼んでいる)は、フェロモンたっぷりの優しい微笑みを浮かべながら結構キツイ小沢節。当初、「総司令&ゴレンジャー」などと自称していましたが、その名の如く、レンジャー部隊として頑張っております。
 気が向かれたら、2階の理事者室を覗いてみてください。「総司令&ゴレンジャー」の誰かが、必死で決裁してます(笑)。

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