横浜弁護士会新聞

2009年12月号  −1− 目次 

暴力団根絶三ない運動を宣言 第71回 民事介入暴力対策 横浜大会
17年ぶりの当会開催
 10月23日、日弁連、関弁連、(財)神奈川県暴力追放推進センター、神奈川県警察及び当会の主催により、第71回民事介入暴力対策横浜大会が開催された。平成4年に開催された第31回大会から数えると実に17年ぶりの当会開催となる。
 前日の記念ゴルフ大会も含めると全2日間の日程であったが、期間中は終始晴天に恵まれ、心地よい秋風の中、参加者は民事介入暴力廃絶に向けて気勢を上げた。
協議会450名 大会2200名
 当日の午前中は主に弁護士を対象とする協議会が、午後には主に一般の県民等を対象とする大会が行われた。協議会には450名、大会には2200名(うち弁護士460名)の参加者があり、予想を超える参加者に関係者はうれしい悲鳴をあげた。
協議会 組長訴訟の到達点と今後の展望
 協議会では、指定暴力団のトップに対して使用者責任を追及する「組長訴訟」をメインテーマに作成された500頁以上に及ぶ論文及び資料についての解説・説明がなされたほか、不法行為法の第一人者である浦川道太郎早稲田大学教授による「組長訴訟の生成と展開」と題する基調講演が行われた。
 また、協議会の後半では、当会の有志が弁護団を組み、昨年12月に解決した稲川会の代表者らに対して使用者責任を追及訴訟した横浜鶴見事件、山口組及び住吉会という指定暴力団の代表者らに対して使用者責任追及をした大阪事件・京都事件、韓国人留学生誤殺事件及び前橋事件の各組長訴訟の弁護団からパネリストを招いてのパネルディスカッションが行われた。各パネリストからは指定暴力団を相手にする訴訟を追行するにあたっての苦労・工夫について非常に有意義な発言がなされた。
 パネルディスカッションの途中では、組長訴訟の被害者遺族の肉声を収めたビデオが放映された。このビデオは観る者に民事介入暴力団の悲惨さを切実に訴えかけるものであり、参加者は一様に民事介入暴力の排除に向けてより一層努力していくことを誓った。
大会 迫真の特別講演
 大会では、「暴力団を恐れない」「暴力団に金を出さない」「暴力団を利用しない」という「暴力団根絶三ない運動」の宣言がなされた後、平成19年に放映され話題となったNHKのテレビ番組「ヤクザマネー」の制作に携わったNHKの板倉弘政記者による特別講演が行われた。徹底した直接取材に基づく板倉氏の迫真の講演は、放映される映像と相まって最後まで参加者を惹きつけて離さないものであった。特に暴力団と関係を持つと最後には暴力団に食い物にされるという話は、参加者に暴力団の怖さを再認識させるものであった。
大盛況の懇親会
 協議会や大会のほか、前日に行われた記念ゴルフ大会、当日夕刻からホテルニューグランドで行われた懇親会ともに大盛況であった。
 懇親会には当会会員でもある千葉景子法務大臣も駆け付け、現役大臣の参加に会場は大いに盛り上がった。会場には、岡部光平当会会長が差し入れた泡盛を片手に大会準備の労をねぎらう参加者の姿もあれば、ジャズヴォーカリスト・MAYAのムード溢れるパフォーマンスに浸る参加者の姿もあり、秋の好日の夕べを思い思いに楽しんでいる姿が印象的であった。
さらなる飛躍への期待
 当会の総力を挙げた民事介入暴力対策横浜大会が大成功を収めたことにより、1000人超の会員を擁することとなった当会の、様々な場面でのさらなる飛躍が期待される。
(会員 早川 和孝)

“今だからいえる家事調停官の話” 非常勤裁判官(民事・家事調停官)の集い
 10月2日、当会館3階中会議室において、「非常勤裁判官(民事・家事調停官)の集い」と題して講演及び座談会が開催された。
 まず、9月30日に横浜家庭裁判所家事調停官を退官したばかりの三木恵美子会員を講師に迎え、「家庭裁判所との上手な付き合い方」をテーマに講演が行われた。同会員の2期4年にわたる豊富な経験に基づく講演は、最近の家事調停申立事件の傾向や裁判所の忙しさ、裁判所内での手続の流れ、各手続段階での非常勤裁判官、調停委員、書記官、調査官等の役割、裁判所が求める弁護士の役割等多岐にわたり、当事者代理人として外部から見ているだけでは分からない貴重な情報が提供された。また、裁判所からは、調停委員、当事者代理人としての弁護士に対し、大きな期待と信頼が寄せられているとのことであった。
 講演に引き続き、三木会員に加え、元非常勤裁判官の渡辺穣会員、現非常勤裁判官の市村大三会員、10月に任官したばかりの白石美奈子会員、菊池博愛会員を迎えて座談会が行われた。前職、現職の会員からは、担当事件を処理するためのそれぞれの工夫、非常勤裁判官の勤務実態、裁判所内の様子等が披露され、新任の会員からは、未知の分野に踏み出すにあたってのやる気に満ちた抱負が語られた。
 座談会では非常勤裁判官を経験するなら若いうちがよい旨のコメントがあったが、これに呼応するかのように聴講した会員には若手会員が多く見られ、非常勤裁判官への関心の高さが感じられた。
 現在、神奈川県内の非常勤裁判官は8名であるが、そのうち来年10月任官の非常勤裁判官については、再任の可能性を考慮しても、確実に4名が新任となる見込みである。当会では来年3月ころまで候補者を募集しているので、少しでも興味のある会員は、裁判官評価検討人材育成等推進委員会の小野毅委員長または当会事務局総務会計課までご連絡いただきたい。
(会員 久保 義人)

山ゆり
 292000本、この数字が何かわかりますか。これまで40年間で私が吸った煙草の本数です。ちょっとした都市の人口数ではありませんか
自宅近くに禁煙外来ができたこともあり、約3か月前から生まれて初めて禁煙に挑戦しています。お医者さんと一緒、保険適用ありですが、薬も3か月分しかでませんので、その間に禁煙しろということです
薬といってもニコチンではありません。ニコチンの代わりに脳に結合しニコチンが結合するのを防ぐとともに、若干の快感物質(ドーパミン)を生じさせるものです。ニコチンもどきと言えます。このもどきが、煙草を吸っても、ニコチンの脳への結合を防ぎ、快感物質を出させないので、おいしくないのです。禁煙は大変だとこれまで漠然と考えていましたが、意外と楽に禁煙できそうです ポインセチア
愛煙家からは、何を言っているのだと叱られそうですが、もし私のように止めたいけど心配と思っている人は、この方法を試してみてはどうですか。意外と楽に禁煙出来そうです
但し、最後に一言。この方法での禁煙成功率は約3割とのことです。やはりそれなりに頑張りは必要ですね。
(國村 武司)

前のページへ 次のページへ

<<横浜弁護士会新聞メニューへ