横浜弁護士会新聞

2010年9月号  −3− 目次

常議員会のいま 会議に出席する意義を実感
会員 水谷 里枝子(49期)
 これまでの私の常議員会に対するイメージは、偉い方達が決定した事項を報告し、あとの委員は、それを賛成するという、よくある「会議」のイメージ(=眠い)というものでした(ごめんなさい)。
 しかし、実際に出席してみると、常議員会は、若手も含めて各議員が臆することなく積極的に発言し、それを理事者を含む重鎮の方々が尊重しつつ、更に議論をつくすという活発なものでした。
 このような自由闊達な意見交換とそれに基づく意思決定過程は、当会の良き伝統なのか、最近の重鎮の方々の懐の深さによるものなのかは、まだ解明できていませんが、大変に好ましいものだと感じています。
 常議員会の出席率が高いと言われていますが、これは会議に出席する意義(決定事項の重要性とその審議に実質的に関与できる意義)を各議員が感じられることがひとつの要因だと感じます。
 もう一つの要因は、「出欠表」をつけているということでしょうか(笑)。はるか昔、大学の語学の講義以来、実に20年ぶりに目にした「出欠表」。懐かしく、少し若返った気がしました。
 また、これは噂ですが、皆勤すると皆勤賞がもらえるそうです。
 白状しますと、私自身は、これまで開催された5回のうち、1回は子供の発熱、2回は既に決まっていた債権者集会のために欠席し、実は、まだ2回だけしか出席していません(申し訳ありません)。娘のお迎えの手配は夫に全て頼みましたので、これからは皆勤を目指したいと思います。

新こちら記者クラブ 海の決まりごと
 先日、波乗りの最中に別のサーファーと接触しそうになって、「ぶつかったらどっちに過失があるんだろう」と考える夢を見ました。夢の中で「相手が右方向に見えているから、自分がよけないと」と考えたのは、イージス艦衝突事故の公判に向け、にわかに海上衝突予防法の勉強を始めたからに違いありません。
 海上衝突予防法は19世紀の国際規則に基づいて国内法が整備されたのが起源だそうですが、船の運航と同様、一見バラバラに海面に漂っているように見えるサーファーも、実は様々な慣習法的ルールに従っています。
 夢での私の判断は誤りで、1つの波には1人しか乗れず、波のピークに近い人が優先的に乗る権利があるというのが、いわば“横切りサーファーの航法”です。
 多くの場合、衝突を防ぐ義務を負うのは、ピーク付近から波に乗ってくる人を左側に見たサーファーです。避航サーファーの動きだけで避けきれない場合、保持サーファーは最善の協力動作を定めた17条の精神で、切り立つ波の中に飛び込むしかありません。
 波乗りの本場ハワイ州の弁護士によると、このルールは世界共通。夢のロケーションがどこであれ、私には回避義務はなかったことになります。が、海上衝突予防法のイメージが頭にこびりついた今年の夏は、海には入らない方がよさそうです。
(共同通信 竹本 篤史)

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