横浜弁護士会新聞

2011年11月号  −4− 目次

私のホビー 生物(いきもの)のある生活
会員 山野 健一郎
 「私のホビー」というよりも「ツレのホビー」であるが、その点ご容赦いただきたい。
 ツレは、元々熱帯魚を飼っていた。初めは1つの水槽であったが、徐々に2つ、3つと増えていき、部屋の壁が少しずつ水槽で埋まりだした。まぁしかし、ここまではよくある話だ。
 あるとき、何に影響されたか、カエルが飼いたい、と言い出した。言い出したその日には、早くも、そういった怪しげな(?)生物専門の店に足を運んでいた。そこで、イエアマガエルという、カエル愛好者の中では割とオーソドックスらしいカエルを2匹買って帰ってきた。家の中に、大きなプラケースが1つ、設置された。
 そこから1年余り。あっという間にプラケースは増え続け、壁一面を埋め尽くすかという勢いであった。ベルツノガエル、クラウンウェルツノガエル、ミルキーフロッグ等々、よくもまあカエルにこれだけ種類があるものだと感心してしまった。一時期はイモリまでいた。1匹1匹名前もついていた。
 確かに、カエルもよくよく見ればかわいい顔をしており、愛着がわくのも分からなくはない。しかし、次はヘビなんぞに好みが移るのではないか、と内心冷や冷やものであった。
 幸いにしてヘビブームは訪れず、次第にツレの中のカエルブームも落ち着いたようで、そこから数年の間に、カエルたちは次々と天寿を全うしていき、現在は、最初に飼った内の1匹が残るのみである。
 しかし、カエルブームに代わって訪れたのは、ネズミブームであった。それもハムスターなんてよくあるものではない。現在我が家では、ハリネズミ、スナネズミ、デグーという3種の夜行性のネズミが、夜な夜な回し車に乗って運動会である。
 あるとき、「変な物ばかり好きなんだね」と話をふったことがあるが、「アンタが一番変だからね」という強烈な返しを受け、以来そのことには触れないようにしている。
 将来的にはフクロウを狙っているらしい。我が家をミニ動物園にする気であろうか。

交通事故損害賠償研究会 法律相談センター、日弁連交通事故相談センターと連携して活動中
 交通事故損害賠償研究会は、本年2月、13名の研究会員で発足したばかりの研究会で、現在は、(1)交通賠償事件の法律相談マニュアルの作成と(2)交通外傷による高次脳機能障害に関する調査、研究を行っている。
 (1)法律相談マニュアルの作成は、交通賠償事件で広く利用されているいわゆる赤本、青本をさらに簡潔にし、相談前、相談時に一読できる程度の分量を目標に、研究会員が分担して執筆、2か月に1度の定例会で検討、修正を行っており、本年度中には完成させ、法律相談センターと共同で発行することを目指している。
 (2)高次脳機能障害に関する研究は、日弁連交通事故相談センター神奈川県支部の高次脳機能障害相談のバックアップを目的に、神奈川県、横浜市、川崎市の各リハビリテーションセンター所属のソーシャルワーカーと定期的に懇談会等を行っている。
 このように、両相談センターの下請けのような活動を行っているのは、日弁連交通事故相談センターの高次脳機能障害相談立ち上げのため、両相談センターの委員を中心として設置されたプロジェクトチームが母体となっていることによるもので、今後は、研究会員以外も対象とした公開講座を開催し、研究会員の公募も行っていく予定である。
 設置許可直後に筆者が当会副会長に就任したこと等により、研究会発足のご報告が遅れたことをお詫びし、遅くとも来年度には公開講座を開催することをお約束したい。
(研究会幹事 狩倉 博之)

支部だより 10年で会員倍増へ
川崎支部副支部長 菊池 博愛
 私は修習54期なので、ちょうど10年前の平成13年10月に川崎支部に弁護士登録をしている。川崎支部の事務局に確認したところ、当時の川崎支部会員は私を含めて62名であったということである。なお、54期で川崎支部に新規登録した弁護士は私一人であった。
 その後の3、4年間は数名ずつの増加であったが、最近は毎年のように10人以上の規模で支部会員が増え、平成23年8月25日現在、川崎支部に所属している弁護士は153名である。特に新司法試験制度ができて1年目にあたる60期は新現あわせて27名の支部会員がおり、全川崎支部会員に占める割合は17.6%となる。仮に60期から推されて支部長に立候補する支部会員が出れば、当選してしまうかもしれない。
 ところで、私が登録した10年前は川崎支部は弁護士過疎地域とも言える状態であり、1年間に国選事件を80件くらいは担当したと記憶している。1週間後に第1回期日が迫っているのに弁護人が決まっていない(見つからない)などということもあった。
 もちろん現在はそのような状況にはなく、むしろ、法テラスから国選事件の一覧表がFAXされてきてすぐに返信しても、担当できない場合の方が多い。今や川崎支部の課題は、いかに弁護士を確保するかではなく、いかに仕事を確保するかである。
 この対策の一環というわけでもないが、川崎支部では数年前から司法書士会、税理士会、行政書士会、社会保険労務士会、土地家屋調査士会と共同で勉強会やゴルフコンペを開くなどして、相互交流を深めている。この6士業の交流会には川崎支部の若手もかなり積極的に参加しており、業務拡大の一助となっているようである。
 また、支部でも委員会を作ることができるようになったので、川崎支部の委員会第1号として研修委員会を立ち上げ、支部会員の研鑽にも努めているところである。

備えてあんしんローゴヨーイ・ドン!

編集後記
 今年は辛亥革命から100年。私の本で巡るアジア歴史の旅も、2巡目になりました。読み直すと、やはり中国、特に清国の歴史が気になります。ラストエンペラー溥儀の一生やその后婉容の運命、皇帝に離婚を突きつけた妃文綉の人生等、話題に事欠きません。秋の夜長壮大な歴史に思いを馳せてはどうでしょうか。
デスク 國村 武司        
 記者 勝俣  豪   滝島 広子   糸井 淳一
山田 一誠 市川 統子 長谷川篤司
常磐 重雄    

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