横浜弁護士会新聞

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1999年12月号(4)

 

ホールインワン狂騒曲
会員 木村 良二 
 あれは忘れもしない一九九九年九月二一日午後一時五〇分(頃かな?)、磯子カンツリークラブ一六番ホール(一三七ヤード・パー三)、やや打ち上げ、小雨、強めのアゲインスト(向い風)という状況で、大きめのクラブ七番アイアンで打った私のボールは、二バウンドの後、カップに吸い込まれるように消えた。ホールインワン達成の瞬間である。
 えっ、今更ゴルフがホビー? ホールインワン? ああ、〇〇さんもやったでしょ? そんな声も聞こえる。確かにその通りかも知れない。
 しかし、これが一九六一年六月の第一回コンペから連綿と続く横浜法曹ゴルフ月例会史上始まって以来の出来事だと聞けば、「おお、それは!」と思いませんか?横浜法曹ゴルフでは、年一〇回の月例会のほか忘年ゴルフと夏合宿(二日制)を加えて年間一三ラウンドの戦いを三八年間余りも繰り返し、各回平均四組一六人が参加したと仮定すれば、延べ八〇〇〇人が参加し、これがアウト・イン各二ホールのショートホールでティーショットを打つわけだから、延べ三万二〇〇〇回のショットが放たれたことになる。先輩法曹が目を血走らせ、手につばを付け、歯を食いしばって三万二〇〇〇ショットもの挑戦を続けてきた歴史の下に、私のホールインワン達成があるのである。少し位、はしゃいでもお許し下さい。
 という次第ではしゃぎすぎた結果、〇〇万円の保険金はあっという間に使い果たし、三割強の赤字を計上した。でも、こんな事を書きながらも、つい頬が緩んでしまうくらい私は幸せである。
 本当は、これに続く私の目標がいくつかある。しかし、こんな嬉しい機会にあまり望み過ぎるのは品がないので今は言わない。ただ願わくはこれで私の人生のつきを使い果たしていませんように…。

 恒例となった横浜弁護士会秋期囲碁大会が、一〇月三〇日、弁護士会館五階で行われた。今回もA(一五名)、B(八名)の二クラスに分かれて大熱戦が繰り広げられた。一局一時間以内という対局時間を大幅に越えて二時間に及ぶ熱戦を繰り広げた瀬沼忠夫会員と三浦修会員の対局もあり、和やかな中にも緊迫した対戦が多かった。
 Aクラス決勝戦は、早々と四連勝で決勝進出を決めた榎本勝則会員が植田薫会員と谷正昭会員との勝者待ちということになったが、一時間以上待たされた榎本会員は待ちくたびれたのか、中盤の見損じから植田会員に無念の敗北を喫した。結局、会長杯植田会員、準優勝は榎本会員、三位は影の実力者谷会員となった。
 Bクラスは、最終局で上村恵史会員が小原栄会員に敗れると一敗者が三名になるという混沌とした展開になったが、前回準優勝の上村会員が小原会員を破り全勝で常議員議長杯を手にすると共にAクラス昇進を果たした。準優勝は上村会員との勝勢の碁を惜しくも逆転負けで落とした田上尚志会員、三位は最近充実著しい本間豊会員であった。
 囲碁大会への参加者減少傾向が目立つ昨今であるが、当弁護士会には五〇名を優に越える囲碁愛好家がおり、参加を躊躇っているこれら会員諸氏、特に若手・女性・支部会員には来年の春の囲碁大会への参加をお願いしたい。
(会員  植田 薫) 

 去る一〇月二〇日、当会岡本会長の申入れにより横浜地裁佐藤所長と、ピロティー問題につき話し合いがなされた。
 まず、会長より手狭になった会館の使用状況等につき簡単な趣旨説明を行った(事前に、お願い文書提出済み)。次に、所長より大要次のような話がなされた。地裁新庁舎建築とピロティー問題とは分けて対処するピロティー部分については新庁舎建築に支障がない範囲内で使用してもらって構わない会館改修予定があるならば、新庁舎建築への影響等を検討したいので、工事内容、計画図面等を見せていただきたい、というものであった。
 これを受け、総務委員会会館部会員を中心に四名の特別委嘱委員とでプロジェクトチームを作り、計画・施工・資金面から早急に検討することとなった。
 当会の長年の懸案事項であったピロティー使用許可がやっと得られた次第である。会員諸兄に資金その他で迷惑がかからないよう計画を練るので、ご協力のほどよろしくお願いします。
(副会長  佐藤 修身) 

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編集後記
 規制緩和、法曹人口の増加、裁判制度の整備など、弁護士業務を取り巻く環境が変化し、それと共に、弁護士会内部でも本号で取り上げたように「広告規制問題」や「司法制度改革」といった議論が活発になってきました。紙面を通じて、その熱気が少しでも読者に伝わるよう願っています。
デスク 飯田 直久   一面 畑中 隆爾   二面 國村 武司
三面 左部 明宏   四面 澤田 久代      

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