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エスカレーターに横並びで乗ろう

2012年03月02日松井 宏之弁護士

皆さんは,エスカレーターに乗るときにどうしていますか。左側によって一列に並んで乗っていますか。夫婦や親子連れのときでも横に並ばず,左側に縦に並んで乗っているのではないでしょうか。右側を歩く人のために空けるというのがその理由のようですが,私には,どうしても合理的だとは思えません。

そもそもエスカレーターは,走ったり歩いたりするのは危険な乗り物です。あの鋭いエッジの効いた鉄の踏板は,ちょっと転んだだけでも大けがをすることは間違いありませんし,ひょっとすると死に至ることも考えられます。

しかも,エスカレーターを利用する人には,歩くのが不自由な高齢者や障害者がいるだけでなく,荷物を持った人や手すりを掴めない子供もいます。

狭い片側を歩くうちにうっかり転んだり,立っている人の荷物に当たって転倒させたりという危険は大いにあります。新聞にも,エスカレータの死亡事故が載ったことはご存知の方もいると思います。

いろいろ考えるまでもなく,エスカレーターを歩くのはやめるべきなのです。でも,私が言いたいのは,それだけではありません。

片側だけに人が乗るために,エスカレーターの乗り口には人溜まりができてしまいますが,それは元気に歩ける人のために遠慮するからなのです。当然のように歩いていく人は,知らず知らずのうちに,自分だけがよければいいという利己的な強者のルールに従っているのです。大げさに言えば,人権擁護とは相容れないルールなのです。

弁護士の中にも,平気でエスカレーターを歩いて登っている人がいるかもしれませんが,案外,人の本当の姿というのは,そんな日常の行動の中に見えてしまうかもしれませんね。

 
 
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