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会社の先輩

2014年09月02日松嶋 未玲弁護士

私は会社員として働いている弁護士です。

学生生活を終えてから、社会人経験の無いまま弁護士になり、最初の4年間は横浜市内の法律事務所で働いていました。そんな私にとって、転職後の会社という職場はまったく初めての世界。各部署の名前も、役割も、全てが新しい情報だらけです。私の入社は1月でしたので、会社で働く全ての方が「先輩」です。とにかく謙虚に、親しみやすく、ときどきはわずか4年間の実務経験で身につけた図々しさを発揮しながらも、先輩たちから事業の進め方を教わってきました。

入社して半年以上経つと、次第に社内にお友達が増えてきました。きっと、「弁護士サン!」「弁護士先生!」というイメージが、薄らいでいったのでしょうね。

冬のある日、仕事で話すことの多い女性社員から鍋料理の美味しい居酒屋に誘ってもらいました。みんなで一品料理から食べ始め、わいわいとプライベートな話題で盛り上がり、いよいよメインのお鍋が煮えてきたころのこと。「もう火が通ったみたいだね!食べよう、食べよう!」と言ったところ、ん?あれ?誰も食べようとしません。少しの沈黙のあと、「松嶋さんから食べていただかないと、食べづらいです。」とのこと。

なるほど。改めて考えてみたら、彼女たちは私より6歳以上も年下でした。いや、年下だということはわかっていたのですが、会社の先輩という意識もあり、実際にとてもしっかりとした仕事ぶりでしたので、6歳という隔たりに気付けずにいたのです。輪の中に6歳年上が一人いたら、そりゃ、遠慮する気持ちも出てきますよね。

弁護士の業界では、仕事歴が10年あっても「若手」と呼ぶことがあります。私も若手の一人です。業界特有の文化に染まって、私は若い、新人だと思い込んでいましたが、業界を出るとそうでもありませんでした。本物の若い社会人を目の前にして、「普通の会社では、本当に若い人が活躍してるんだなぁ」と妙な社会勉強をしながら、お鍋を先に頂戴しました。

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執筆者情報

弁護士名 松嶋 未玲

 

 
 
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