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旅のような弁護士人生

2014年11月11日赤沼 洋弁護士

子供の時分を振り返ると、学校や塾の先生に「落ち着きがない」と叱られることが多かったのを覚えています。どうにも一つのことに集中できず、いろいろなことに興味が惹かれてしまい、ちょうど空想の世界に耽っているときに先生に当てられて困ったりしていました。

さすがに36まで歳を重ねると、人前で年相応の落ち着きは見せられるようになりました(と自分では信じています)が、「三つ子の魂百まで」というとおり好奇心が人に比べて過剰なところは変わっていないように思います。

23歳で弁護士となってから、経験のない分野の仕事に携わる機会が目の前にあれば、後先はあまり考えずに飛びつくように努めていました。もともと私が最初に所属した事務所が弁護士が数百人いる大規模な事務所だったこともあり、企業買収、不動産証券化といった大規模な仕事から、変わったところですと、サッカー選手の海外移籍に関する契約や芸能事務所とタレントの間の契約に関する仕事などを担当してきました。また、経済産業省に1年間出向し課長補佐として霞が関で政策立案の作業に携わったり、日本政策投資銀行という政府系金融機関の法務部で働いたりもしました。

そして、10年近くそんな企業相手の仕事をしているうちに、子供のころの夢であったいわゆる「町弁(個人の方の一般的な法律問題に取り組む町の弁護士のこと)」の仕事がしてみたいと思うようになり、現在は、小田原の事務所で、債務整理、離婚、相続、交通事故などの民事事件や刑事・少年事件に追われる日々を過ごしています。

話は変わりますが、私の一番の趣味は旅をすることで、20代までは全国47都道府県を全て回ることを目標として毎年夏と冬に「青春18きっぷ」を使って鈍行列車で日本全国を回っていました。47都道府県を踏破した後は、海外に足を伸ばすようになり、これまで40か国を訪れました。

写真1

旅の魅力は数あれど、私が旅に出る最大の理由は、「今まで行ったことのない場所に行きたい。今まで見たことのないものを見たい。」という素朴な好奇心です。思えば、弁護士として未経験の仕事に積極的に飛び込むようにしてきたのも、まさにその素朴な好奇心がその最大の理由です。旅にせよ仕事にせよいろいろなものを見てきて、それが現在の自分の糧となっているか心もとないところですが、自分の人生を振り返ってみて、なかなかできない面白い人生だったなと思います。

私もそろそろ不惑と呼ばれる年齢が近づいてきましたから、落ち着いて集中せねばと思いつつ、一度しかない弁護士人生ですから、これからも未経験の仕事に携われる機会があれば積極的に飛び込んでいこうと思っています。

写真2
写真3
 

写真は、インドとメキシコと小田原での私の写真ですが、
こうしてみると私の一番の趣味は旅ではなくてコスプレかもしれません(笑)

執筆者情報

弁護士名 赤沼 洋

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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