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「読む必要のない本」の効用

2015年12月18日名取 孝浩弁護士

本棚を見れば人柄がわかる、と言われることがあります。事実の一端を表しているとは思いますが、仕事関係の本が事務所にまとめてある分、自宅の本棚だけで人柄を評価されるなら、ちょっと抗議したいところです。本棚にある本は、小説、雑学、ノンフィクションあたりから、古典、理数系、漫画からラノベまで何でもあり。いわゆる完全な乱読です。

本屋に入って、そこの本をざっと眺める。ピンときた本があれば手にとってパラパラ。面白そうだなあと思ったら、あんまりジャンルは考えず、作者が誰かもあまりこだわらずに買う。流行とか書評とかは全然気にしない。役に立つかどうかも気にしない。趣味の読書なんだから勝手にやりますよ、という感じです。

特に好んで確認するのは駅の売店で売っている本です。本屋とはまた違った感覚でライトな本が置いてあるのです。普段行かない路線の駅を通ると、そこの本棚を確認して、掘り出し物を見つけるのも楽しみの一つです。
普段だったら絶対読まないような本を偶然見つけ、そこからその本と会わなかったら知らなかったことを知る。そうやって、本との偶然の出会いを楽しむところから、読書の楽しみはあるのではないかなと思います。まあ、読んでみて、外れだ、と思うこともしばしばですが、それも含めて楽しみです。

だから、ネット書店は便利とは思いますが、そればかりになってしまうのは非常に残念です。お目当ての本を探すならネット書店は大変便利ですし、お勧めもうまいところをつくなあ、と感心しますが、本屋での本との偶然の出会いはなくなってしまうからです。
最近、何でも便利になることがもてはやされています。でも、不便なことは余裕であり、緩衝材であり、遊びです。無用の用という言葉もありますし。「読む必要のない本」を読むくらいの時間とお金の余裕、これを許す社会でなければ、人間は窮屈すぎて生きていけないのではないかと思うのです。

写真1
著者近影1
写真2
著者近影2
 

執筆者情報

弁護士名 名取 孝浩
事務所名 古淵法律事務所
事務所住所 神奈川県相模原市南区古淵2-16-9 リバーストーン古淵505
TEL 042-707-8768
FAX 042-707-8769
メール natori@kobuchi-law.jp
 
 
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