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おお、砂州

2016年09月02日太宰 順一弁護士

横浜は、多くの人が住居に仕事に集い、多くの建物が建つ大都市です。そして赤レンガ、中華街を擁し、内外の人がその景観を楽しみに訪れる一大観光地です。しかし、この横浜は150年くらい前は寒村に過ぎませんでした。

横浜、寒村ときくと、海に砂州が伸びていて、その上には木が数本生え、粗末な家が建っている景色を思い浮かべます。そのような連想は、どこかで見た絵のせいのようです。今の横浜とあまりに違いすぎて、とても印象的です。ではあの砂州は、今はどうなったのでしょう。

少し前に知ったのですが、砂州は、現在の海岸通と弁天通という平行に走る通りの間にあったということでした。

私の事務所は、弁天通から一本海岸通側に寄った南仲通沿いにあります。横浜地裁は、南仲通の先にあります。弁護士会館は横浜地裁の隣です。最寄り駅のみなとみらい線馬車道駅の5番出口を出ると、目前に横浜歴史資料館がありますが、神奈川県立歴史博物館は、砂州の先端にあった弁天社の跡地にあります。そうです。何のことはない、馬車道駅を利用し、事務所と裁判所弁護士会館を行き来する私は、知らずに日々砂州に生き、砂州で暮らしていたのです。

写真

かつては内海が広がっていた

砂州のあった場所を知ってから気付いたことがあります。事務所のある一帯は、平らな土地が広がっているとばかり思いこんでいたのですが、弁天通から関内駅に向かって下り坂になっていました。砂州は、江戸湾と内海を隔てていました。弁天通から関内駅方面に向かう場所はもとは内海だったのです。そこを埋め立てて街を作ったために、内海の名残が残っているのです。

150年前とは、すっかり景色が変わりました。ビルが立ち並び、人も車も多く行きかう賑やかな街となりました、しかし、しっかりと150年前の記憶が残っています。昔を想像すると、今の関内地区を歩きながら、広くて何もない砂州、両側に広がる青い海、そこに吹くさわやかな風を感じます。

 

執筆者情報

弁護士名 太宰 順一
事務所名 ポートサイド太宰法律事務所
事務所住所 横浜市中区南仲通3丁目30番地スギヤマビル6階
TEL 045-350-3150
Webサイト http://portside-dazai.sakura.ne.jp

 

 
 
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