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君はきっとカブトムシの幼虫ではない

2020年01月17日松澤 浩幸弁護士

 小学校1年生の息子が学校から持ち帰ってきたアサガオの鉢植えの土の中に,カブトムシの幼虫がいたということで,妻が飼育ケースと発酵マットなるものを購入し,カブトムシの幼虫の飼育を開始したのが,昨年の秋頃の話し。

 飼育ケースは裏庭の物置の中に放置されていたが,発酵マットが白くなっているようで,カビが生えているのではないかと騒ぎになり,発酵マットの入れ替えをして欲しいと頼まれたが昨年の12月。

 発酵マットが白くなることは,確かにカビではあるようだが,そこまで問題があるものではないらしい。最初に発酵マットを敷いてから一度も入れ替えをしておらず,カブトムシの幼虫が果たしてご存命なのかどうかの確認も含めて,飼育ケースの発酵マットの入れ替え作業に着手することになった。

 最初に誤算だったのが,入れ替え用の発酵マットの方も同様に白いカビが生えていたこと。封をあけて空気に一度触れてしまった状態で,飼育ケースと同様,物置に一緒に置いていたのであるから,同じように白いカビが生えているであろうことは予測できたことではあったが,入れ替え用発酵マットを新しく別途買う手間を挟むと,次いつこの作業に着手できるか分からない。

 主目的をマットの入れ替えから安否確認へと変更して作業を続行。

 飼育ケースを逆さまにして新聞の上に全ての発酵マットを出し,土の中にいる幼虫を確認。4名の幼虫を確認。

 まず,うち1名は体つきが小さく,全く微動だにしない。が,触れると反応はするので,生きている。もう1名も同じように小さいが,多少の動きは見せる。この2名は,ほぼ動かないため,もしかしたら冬眠中だったのかもしれない。冬眠中は食事をとらないということだろうから,これ以上大きくならないということかもしれない。だとしたら,このサイズ感のままで君たちはさなぎになるというのか。

 他の2名は,こちらから探すまでもなく元気に動き出した。特に1名は,新聞の上から逃げ出すほど活発に動く。冬眠していた雰囲気はなく,元気一杯である。大きさも前の2名と比較して一回り大きい。

 逃げられる前に飼育ケースの中に新しい発酵マットを入れ,4名の幼虫達を飼育ケースに次々に投入。投入後の飼育ケースの写真がこちらである。

 さて,新年を迎え,4名の幼虫達は果たしてどのような成長を見せてくれるのか。

 君たちはきっとカブトムシの幼虫ではないんだと思う。

 君たちがどんな成虫になるかは分からないけど,あと2回分位は入れ替え用の発酵マットは余っているので,少し暖かくなったらまたお会いしましょう。

写真1
 

執筆者情報

弁護士名 松澤 浩幸
事務所名 横浜開港法律事務所

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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