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世界遺産を歩く

2023年11月10日伊藤 安耶弁護士

 熊野古道を歩いてきました。

 関内という土地は、横浜で弁護士として働くうえで実に便利な場所で、主たる用件をわずかな徒歩で済ますことができます。1日8000歩程度のウォーキングが健康に良いとの記事を読んだことがありますが、及ばない日が多数。慢性的な運動不足に危機感を覚えて、数年前にハイキングを始めました。

 熊野古道とは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社と那智山青岸渡寺)に向かう巡礼の道の総称であり、熊野三山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されています。熊野古道と聞くと、何日かかけて、数十キロの道のりを歩くことを想像される方もいるでしょうか。私が今回歩いたのは、熊野古道中辺路の終盤、発心門王子から熊野本宮大社までの約7キロのコースです。

 新横浜から名古屋まで1時間20分、そこから3時間30分かけて和歌山県の新宮に向かい、さらにバスを乗り継いで1時間30分と、出発地点に着くまでに身体がカチコチになりそうでしたが、「蘇生の森」熊野古道の名のとおり、日々の疲れをリフレッシュさせてもらえる素晴らしい道程でした。

 初心者向けの人気のコースとあって、発心門王子に向かうバスは満員。バスを降り、発心門王子の社へのお参りを済ませて歩き始めます。出発から30分はアスファルトで舗装された住宅地、最初のチェックポイント水呑王子から先は熊野本宮大社までほぼ山道で、自然に触れることができます。野生の猿にも出会えました。

 道中には「王子」「王子跡」と名の付く地点が多数あります。これは、参詣道沿いに立つ熊野三山の御子神を祀る諸神社とその跡地で、12~13世紀にかけて組織されたものだそうです。水呑王子、伏拝王子、三軒茶屋跡、祓殿王子と歴史を感じながら歩を進め、2時間ほどで熊野本宮大社に到着しました。今回の旅では、2日かけて熊野三山全ての参詣と那智の滝を拝観し、よみがえりの聖地熊野を満喫しました。

 次はどこの世界遺産を歩こうかしら。

写真1

熊野参詣道中辺路

写真2

那智山青岸渡寺三重塔と那智の滝

 

執筆者情報

弁護士名 伊藤 安耶
事務所名 狩倉総合法律事務所

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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