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会長声明・決議・意見書(2026年度)

憲法公布の日を迎えての会長談話

2026年11月02日更新

1946年11月3日に日本国憲法が公布されてから、本日、私たちは、80年の節目を迎えました。日本国憲法は、立憲主義、すなわち、国民の権利・自由を守るため、権力に対して歯止めをかけるという考え方を根幹として定められています。憲法は、国民主権、恒久平和主義、基本的人権の尊重を基本理念としており、日本は、戦後一貫して、国際平和を希求し、平和国家としての途を歩み続けてきました。

しかし、今、世界では様々な国や地域で苛烈な武力紛争が続き、多くの人々の命や住む家、日常生活が奪われ、あらゆる人権が侵害されています。私たち、神奈川県弁護士会は、このような世界情勢を心から憂い、一日も早く紛争が終息することを願うとともに、国際法の遵守と法の支配の貫徹を強く求めます。あわせて、当会は、国際平和の構築と国内外における人権課題の改善のために自らも着実に努力を積み重ねてまいります。

当会は、国際交流活動の一環として、韓国の京畿中央地方弁護士会との間で友好協定を締結し、毎年交互に往来し、共同セミナーを開催するなどして、相互理解と連携関係を深めています。本年度も、10月下旬に京畿中央地方弁護士会や裁判所を訪問し、両国の法制度を相互に学び、質疑応答、意見交換を行いました。こうした活動を通じて、国を超えて、互いの共通点や考え方の違い、背景事情や理由を学ぶとともに、人と人との対話により信頼関係を構築することの重要性をあらためて実感したところです。

また、当会の人権課題への重要な取り組みの一つに、「人権シンポinかながわ」があります。本年度の第14回は、11月28日(土)に、神奈川県弁護士会館において、①再審法改正(福井事件再審)、②皇室典範、③クマに関する問題(11月24日にプレ開催、同月28日に録画上映)、④日本のこれからの民主主義の在り方、⑤性的マイノリティなど、様々な人権や法的課題をテーマとした各講演会を開催します。どなたでも参加することができ、参加は無料ですので、ぜひ、神奈川県弁護士会館へ足を運んでいただければと思います。詳しくは、当会のホームページに掲載しているチラシをご覧ください。

同日には、あわせて、人権賞の贈呈式を開催します。人権賞は、憲法が定める様々な基本的人権の擁護、確立のための活動や、人権の保障がまだ十分でない状態にある人たちの人権の擁護・確立のための活動を行い、優れた功績を挙げた民間の個人、グループ、団体を表彰するものです。これにより、人権擁護の輪を広げ、人権の更なる発展と定着に寄与することを目的としています。当日は、人権賞受賞者の活動紹介やスピーチも予定しております。贈呈式も、どなたでも無料でご参加いただけますので、ぜひお越しください。

神奈川県弁護士会は、これからも、憲法の基本理念(国民主権、恒久平和主義、基本的人権の尊重)および立憲主義を推進するとともに、これらを市民の皆様にわかりやすくお伝えする活動に全力で取り組んでまいります。日本国憲法公布から80年の節目に、日本国憲法の基本理念や、様々な人権課題への取り組みについて、多くの皆様にあらためて関心をもっていただければ幸いです。

2026年11月3日

神奈川県弁護士会

会長 三浦  修

 
 
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