横浜弁護士会新聞

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2005年8月号(3)

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理事者からの「かけ橋」
「笑顔でいこうよと…」
副会長 
 今日もコンビニの弁当を理事者室で食べていると何やら楽しそうな笑い声が聞こえる。隣の事務局の部屋からである。どんな話題で笑っているのか判らないが、何かほっとする気がする。悩みある人々に日々接し、そして理事者を支えている事務局から昼休み中にも笑顔が消えるようなら、面白くない職場になろう。
 5人の副会長は週1回日直があり、理事者室に詰めている。私の日直は火曜日。理事者となって早4か月経過した。司法制度改革の実現・実行の年に理事者の一員となれたことを幸運に思い、弁護士会と会員のために少しはお役に立てるよう会務に専念しようと自分に言い聞かせている。会員数が800名近くとなり、会員の顔が見えなくなってきたといわれている。各副会長は会内の委員会を10以上担当しているが、金太郎飴ではないが同じ顔を見かけることが多い。一部の会員には加重な会務負担となっている一方、一部の会員は会務に関心が無い。公益活動・会務への参加は会員の義務であり、各会員が公平に分担する必要がある、とは常々いわれてきた。将来の大幅な会員増が見込まれている現在、これからもこのままでいいのか、弁護士会への帰属意識や会員相互間の一体性は維持していけるのか。全会員が応分の負担をするような具体的方策を実現しなければならない時期かもしれない。
 あと8か月間、厭なこと(?)にも笑顔を絶やさずにいこう…。

私の独立した頃(101) 長谷川 武雄会員の巻
真面目に働いている弁護士で食えない人はいない
 私は、昭和51年4月に当会に入会した。伯父小出廉二の紹介により中村文也先生の事務所で4年間修行した。当時兄弟子として吉川晋平先生がいた。登録後間もなく、中村先生が足を骨折し入院した。半年位を弁護士2年目の吉川先生と新人の私で事務所を預った。私は何も出来ずにいたが、吉川先生は秀才で留守を切り盛りし、無事中村先生の復帰を迎えることができた。
 中村事務所では様々な事件を経験した。2年半が経過した頃、吉川先生が独立し、その後は事務所の事件は私に集中した。何とか遣り繰りしていたが、3年を経過した頃自分も独立しようと思うようになった。当時は弁護士経験を3年積めば独立できるという風潮であった。私の個人事件は数件しかなく、経営できるか不安ではあったが、「真面目に働いている弁護士で食えない人はいない」という話を信じて、中村先生に1年後に独立したいと申し入れた。先生は快諾され、独立の折には事務所の事件を何件か引き続き担当させて下さった。独立時点で弁護士ビルに入る予定にはなっていたが、ビルの完成が遅れ、半年程、矢沢ビルにいた大原修二先生の隣室を借りて業務を開始した。事務の手伝いに妻の妹を頼み、安い給料で我慢して貰った。
 当初は事件数も少なく暇を持て余していたが、事務所では法律書のみを読むと決め、今まで実行してきたのが業務に役立っている。趣味の謡曲は中村先生の許しを得て入会以来続けている。しかし弁護士会の同好会は平成5年頃には会員が1人去り2人消え、とうとう私1人になってしまった。
 独立当時大原先生から「長谷川先生は張り切っていますね」とよく言われた。その頃は思い当たることはなかったが、今にして思えば自分の責任で思い通りの事件処理ができ、依頼者の反応が直に伝ってくるので、毎日が新鮮な気分で仕事ができたように思える。懐かしくもあり、愛しい日々であった。

こちら記者クラブ 「12人の怒れる男」を見よう
 高校時代、文化祭で「12人の怒れる男」の演劇をやった同学年のクラスがあった。当時、ヘンリー・フォンダ主演の映画を観ていなかったので、陪審員のセリフの1つ1つが新鮮で、退屈させないストーリー展開に大変感動した。演劇の中心的な役割を果たした友人は弁護士の息子だったのだが、彼はこれを契機に演劇に傾倒し、今では消息不明だ。
 平成21年にスタートする裁判員制度をにらんで日弁連、NHK、法務省がそれぞれ製作した裁判員ドラマを観た。日弁連は石坂浩二、NHKは三浦友和、法務省は西村雅彦、中村雅俊と、大物俳優を起用するなど、国民の理解を深めたいという切実な想いが伝わってくる。
 説明・啓蒙ドラマとしてはいい出来だと思う。しかし、12人の男ほどには感動できなかった。私がスレた中年オヤジになったからか、あまりに制度の説明に力点を置きすぎたからなのか…。ただ、3つのドラマも裁判員の評議シーンには、12人の男の影響が感じられる。最初は及び腰だった裁判員たちが、次第に白熱した議論をするストーリー展開は、やっぱり12人の男。
 私は、12人の男の上映会を全国各地で開いてみてはどうかと思う。映画を観た上でパネルディスカッションを行い、米国の陪審員と日本の裁判員の違いを比較した方が、新制度へのより深い理解が得られるではないかと考える。意に反して、役者志望の若者が続出するかもしれないけれど…。
時事通信社横浜総局 記者 近藤 丈二

常議員会レポート 第5回(平成17年7月13日)
〈議 案〉
1、第1号議案 入会申込者入会許否の件
2名の入会申込者があり、両名の入会を許可した。内1名は、東京弁護士会、他の1名は埼玉弁護士会からの登録換えである。
2、第2号議案 司法改革関連特別基金から法教育関連費用として上限額100万円を支出する件
 当会が本年5月21日開催した法教育シンポにおいて法教育の授業風景を記録したビデオを上映したが、裁判所、教育機関等多数の関係者から貸与や頒布の希望が寄せられた。これに応えるため、同ビデオをDVD化して各方面に贈与ないし頒布することとし、その費用として、司法改革関連特別基金から上限100万円の支出することを承認した。
3、第3号議案 司法改革関連特別基金から日本司法支援センター神奈川地方準備会活動費として上限額30万円を支出する件
 同準備会の活動予算として約10万円が組まれていたが、プレ協議会、士業団体等への説明会等の費用として明らかに不足することから、同基金より上限額30万円を支出することを承認した。
4、第4号議案 大成建設株式会社との当会館外壁補修工事ならびに当会館3階面談室改修工事契約締結の件
 同議案の契約締結につき承認した。
5、第5号議案 財団法人法律扶助協会神奈川県支部との平成17年度個人情報保護及び人件費等の負担に関する協定等締結の件
 同支部が事業を遂行するにあたって当会に対して負担する人件費、物件費、会館使用負担金に関する協定の締結を承認した。金額的には、平成16年度と同額である。また、人件費負担に関する協定書には、個人情報保護法施行に伴い、当会が個人情報を適切に取り扱う、との条項が追加された。
 
〈緊急議案〉
第1号議案 平成17年度会館敷地使用料の件
 会館敷地は国有地であるところ、使用料につき毎年横浜地方裁判所と協議の上決定されていた。平成17年度の使用料につき、裁判所から値上げの提示があり、これを相当圧縮することで承認したものである。
第2号議案 横浜地方裁判所委員会委員候補者(2名)推薦の件
 同候補者として中村れい子会員(26期:再任2期目)を推薦し、他の1名については、人事委員会及び執行部に一任することとした。
第3号議案 横浜家庭裁判所委員会委員候補者(2名)推薦の件
 同候補者として、石川惠美子会員(19期:再任2期目)、輿石英雄会員(26期:再任2期目)を推薦した。
 
〈報告事項〉
 下記のとおり、理事者から報告があった。
 司法研修所弁護教官候補者推薦の件
   第4回常議員会において、現在法科大学院客員教授である大木孝会員(42期)を停止条件付きで推薦したが、教授の任期と教官の任期が一時期重複するとしても、兼職禁止に該当しないとのことで、推薦につき問題がないとの報告があった。
 人事推薦の件
   9件の委員会委員の推薦ないし同意につき報告があった。
   同報告の際、常議員から、人事委員会の意見に反する執行部の推薦ないし同意がなされるような事態は異例であり、正当な理由が無い限り、人事委員会の意見を尊重すべきではないかとの問題提起がなされ、これにつき討論がなされた。
 会員集会開催の件
   被疑者国選等に関する会員集会につき、9月2日を候補日としていたが、準備が間に合わないため、11月に開催する予定であるとの報告があった。
 NTT電話回線ケーブル補修工事の件
   会館の公道からの電話回線引き込み管が老朽化しており、電話回線接続不良が昨年から度々発生していることから、電話回線及び管等の取替え工事を行う旨の報告があった。

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