横浜弁護士会新聞

2006年3月号  −1− 目次

会員の笑顔が見たい 平成18年度 次期会長に木村良二会員

平成18年度の当会理事者が選出された。今後1年間会運営の中心となり活躍する次期正副会長に、(1)新理事者として一言、(2)略歴、(3)趣味、としてそれぞれ自己紹介をお願いした。木村次期会長は、次期のスローガンとして、「明るく、楽しく、前向きに」いきたい、と話している。

次期会長
木村 良二  (32期)
(1)会員の笑顔が見たい、それが私の会長就任にあたっての願いです。言うまでもなく、私達の使命は人権を擁護し、社会正義を実現することにあります。日々の業務にやりがいをもって取り組み、その業務を通じて大いに社会に貢献し、その達成感が自然と表情に表れるような、そんな会員が増えて欲しいと思っています。
 内政重視?そうかもしれません。嵐のような司法改革の波に翻弄される日々は過ぎ、現在は、実践と見直しの時期に入っています。もちろん、課題は山積しており、気を抜くことはできません。それでも、5年、10年先を考えて足元を見つめ直すいい時期ではないでしょうか。どうせ処理しても処理しても、難問は次々と襲って来るのですから、欲張らず、地道に身近なところから解決していきたいものです。任期が始まる4月までに、その順番と手法について、副会長諸君とよく考えてみたいと思います。
 しかし、内政にばかり目を向けようというのではありません。私達の使命を果たすためにも、対外的な活動を疎かにするわけにはいかないからです。様々な運動にかかわることになるでしょう。他会や日弁連はもとより、他士業との関係も大事です。地域や自治体との間でも、もっと密接な関係を築くべきです。
 いずれにしても、バランスのとれた会務運営を心がけ、求心力を回復することによって、会員が安心して業務や会務に取り組めるような弁護士会にしたいと考えています。
(2)横須賀生まれの横須賀育ちで、県立横須賀高校から明治大学に進みました。中学・高校の6年間は、運動部(バレーボール)に所属する硬派だったと言えば、なるほどと思いませんか?
(3)読書、音楽・絵画鑑賞、テレビでのスポーツ観戦、…好きですが、趣味というほどでもありません。ゴルフは大好きですが、喜びはほんの一瞬、悩みは限りなく、趣味というより人生の一部です。
次期副会長
延命 政之 (42期)
(1)弁護士会は弁護士の強制加入団体ですが、「弁護士会は何のために(誰のために)存在するのか」という点について、会員の皆さんと一緒に、再確認させていただきたいと思います。
(2)石川県の中能登町に「延命」姓のルーツがあります。私は、高度経済成長下の横浜市鶴見区(山の手ではなく下町)で生まれ育ち、浅野中学・高校から早稲田大学法学部へ進みました。横浜弁護士会への登録は平成2年です。
(3)高齢者・障害者や、高齢者・障害者に関わっている人と話をすること。出張先の地方都市を歩き回り、美味しいものを食すること。音楽を聴くこと。特にクラシックやジャズが好きで、コンサート会場に足繁く通っています。
大島 正寿 (42期)
(1)次々と新たな司法制度の運用が始まる等、容易ならざる時期に副会長に就任することになりましたが、木村会長の「どうせやるなら、楽しくやりましょう」という言葉を心の支えとして、力不足を努力でカバーし、務めを果たしたいと思っています。
(2)横浜の本牧で生まれ育ち、聖光学院高校、明治大学を経て、平成2年に横浜弁護士会に登録。
(3)山歩きをして温泉に入った後にビールを飲むことですが、ここ数年は素潜りに凝っています。
芳野 直子 (43期)
(1)変革期であることを前向きに受け止めて、よりよい方向を目指して、皆さんと一緒に時代の大波を乗り越えていきたいと思っています。
(2)東京で生まれ、静岡で富士山を眺めて育ち、静岡大学卒業後、1991年に横浜弁護士会に登録。
(3)一番の趣味は「犬と散歩」「犬とドライブ」。一時期スキューバダイビングに凝っていましたが、最近は弁護士仲間でつくった憲法と平和を歌うバンドでバックコーラスを歌ったり、ホットヨガにはまったりしています。
弓場 正善 (44期)
(1)従前からの会務に新しい制度の準備が加わるため、大変な1年になると覚悟しています。皆様の仕事のし易い制度になるようにしたいと思います。
(2)鹿児島市生まれ。長野の松本、和歌山の田辺などを転々とした後、小学5年生から横浜で育ちました。横浜翠嵐高校から中央大学へ進み、平成4年の弁護士登録です。イソ弁は修習先の内田邦彦先生のところでお世話になり平成11年に独立しました。
(3)ゴルフ、ドライブ、温泉旅行。ゴルフが一番好きなのですが、子供が生まれてからは休日はもっぱら子守となり、コースになかなか出ることができません。忙しそうですが今年は何とか再開したいと思っています。
大谷 豊 (45期)
(1)新司法試験の実施、日本司法支援センターの開設等司法改革が実施される今年こそ、弁護士及び弁護士会の真価が問われる年であると思われます。このような重要な時期に副会長に就任した以上は、誠心誠意、身を粉にする覚悟で、当会および当会の会員のため、精一杯会長を補佐して与えられた業務を遂行していきたいと考えています。
(2)相模原で生まれ、相模原で育った井の中の蛙です。県立大和高校を卒業後法政大学に進学し、弁護士登録は平成5年です。
(3)今はゴルフですが、練習もしないので上達せず下手です。他に、植物鑑賞です。植物図鑑を片手にハイキング等に行っていましたが、年のせいか、最近は鉢植物の観葉植物を育てています。金魚の飼育歴は30年になります。

山ゆり
 今年6月からドイツW杯が開催される。32か国の世界各地域代表が各国の威信と誇りをかけて戦う、4年に一度の夢の祭典である。今から開幕が待ち遠しい
 ところでW杯の出場国数は、94年アメリカW杯までは24か国だったが、日本が初出場を果たした98年フランスW杯から32か国に増えた。今後まだまだ増える可能性もある
 出場国の増加については賛否両論あるが、昔からのサッカーファンの間ではおそらく否定的意見が多数だと思う。アジア枠やアフリカ枠などが拡大した結果、全体としてレベルの低下を招いたというものだ。確かにそれは一理ある。02年大会でも非常にお粗末な試合があった(どの試合とはいわないが)
 しかし、94年と02年にそれぞれ優勝したブラジル代表を比較した場合、個人的には、ロマーリオの個人技だけを頼りに守備的布陣を固め、PK戦で優勝した94年代表よりも、ロナウド等「3R」を擁し圧倒的な攻撃力で優勝をものにした02年代表の方がより魅力的だと思う。量の増加が必ず質の低下を来すとも言い切れないようだ
 我々弁護士も、ロースクール制度の導入等によりこれから大量増加の時代を迎える。質の低下を来すことのないよう、各個人レベルでより一層の研鑽を重ねていく必要がありそうだ。
(安富真人)

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