横浜弁護士会新聞

2008年3月号  −1− 目次

 
信頼され頼りにされる会作り
 平成20年度の当会理事者に、(1)新理事者として一言 (2)略歴 (3)趣味、について語ってもらった。
次期会長
武井 共夫(33期)
 (1)平成9年度に副会長を務めましたが、この間の司法改革の進展や我々を取り巻く環境の変化には驚くばかりです。会員数も20年秋には1000人を超えるのが確実で、それに相応しい体制と力を備え、県民や他会から信頼され、頼りにされる会作りをしていきたいと思います。
 新年度には、関東十県会50周年記念行事や関東弁護士会連合会定期大会などが横浜で開催されますので、これらを必ず成功させなければなりません。平成21年度からの被疑者国選大幅拡大対策や裁判員制度対策も必ずやらなければならない重大な課題です。法曹人口問題も取り組んでいかなければならないと考えています。
 こうしてみるとやらなければならないことが目前に山積されていますが、それだけで終わらないように広い視野をもっていきたいと思っています。
 (2)東京都出身で、武井家の墓は、遠山の金さんや剣豪千葉周作の墓もある巣鴨の本妙寺にあります。東京学芸大学附属高校、東京大学法学部卒で、大学3年まで柔道部に属し、弐段です。横浜は修習まで特に縁がなかったのですが、修習地が横浜になったことから、横浜に居着いてしまい、今は東京には対抗心を持っているくらいです。元所属していた横浜法律事務所の6年後輩の坂本弁護士一家事件解決のために、オウム真理教被害対策弁護団などで活動しました。消費者問題、特に証券問題が専門で、1992年には「損失補填」で流行語大賞銅賞を受賞したことがあります。
 (3)武道や格闘技の本を読んだり、観戦したりするのが好きです。自分でやる方は、10年前から三宅綱子応用武道アカデミー主幹の同先生に武道の心による三宅式指圧(押す方です)を、6年前から全日本太極拳協会本部指導委員長の中野春美先生の綜合太極拳を習っています。
次期副会長
小賀坂 徹(43期)
 (1)「司法改革」の進展の中で、一体今どこに立っているのだろう、どこに向かって進んでいくのだろうという戸惑いを感じることが少なくありません。その中で弁護士会という存在の大切さを痛感するようにもなりました。検証しながら進み、進みながら考えるというスタンスを崩さずにやっていきたいと思っています。
 (2)静岡市で生まれ高校まで過ごしましたので、サッカーと富士山と駿河湾の魚たちをこよなく愛する少年でした。大学は京都でしたが、静岡の華麗なサッカーを忘れたことはなく、Jリーグ発足と同時に清水エスパルスの熱烈なサポーターになったのは必然でした。最近はすっかりご無沙汰ですが、横弁サッカー部の公式戦初ゴールは私によるもので、これは未来永却塗り替えられることのないレコードです。
 (3)ベイシティロイヤーズというバンドから思想的発展を遂げて、現在は「歌う9条の会」バンドのギター・ボーカルとして演奏活動を続けています。
加藤 勝(44期)
 (1)まるでメリーゴーランドにも乗っているかのように周囲の景色がくるくる変わる。最近の司法環境の変化の早さに、そのような感を抱くのは私だけでしょうか。私は多くの会員と市井の弁護士としての素朴な感覚を共有しながら、新しい時代に相応しい弁護士会の構築に力を尽くしたいと思います。
 (2)小学校(東京)、中学(京都)、高校(滋賀)、大学(早大、都立大)を経て修習は神戸と関東・関西を行き来し(妻は生粋の関西人)、平成4年に登録、11年に地縁のある小田原で独立し、その後に長谷川浩会員と共同事務所化して現在に至ります。
 (3)野菜作りです。初夏の昼下がり、収穫したてのソラ豆を肴にビールを飲み干す時の幸福を奪うものがいたら私は断固として戦うでしょう。在任中のひそかな目標は、せめて自分の署名くらい恥ずかしくない字で書けるようになること(小4の娘に「父さんの字は幼稚」と蔑まれている)です。
川島 俊郎(44期)
 (1)まだまだ若手という気持ちでいたいのですが、気がつけば、副会長に就くような年回りとなっていました。この1年間は、気負わず、焦らず、会長を補佐することに徹したいと思っております。
 (2)生まれは東京の大森ですが、5歳の時に海老名に転居し、以来、海老名の住人です。慶應義塾大学卒業後、平成元年に司法試験合格、横浜修習を経て、平成4年に当会に登録。関根・岡部法律事務所にて4年間勤務した後、平成8年に同期の佐藤正幸弁護士と共同事務所を開設しました。
 (3)趣味はもっぱらテニスです。テニス歴はかれこれ18年になりますが、自分では、まだまだ上達するものと信じて、毎週末、近所のコートに通っています。今後、1年間はラケットを握る機会が激減しそうで、悲しいです。
工藤  昇(45期)
 (1)司法改革の道筋を定めていこうという、この大変重要な時期に、副会長として会務に携わる機会を与えていただき、身の引き締まる思いです。会員が誇りを持って業務に取り組むことができるよう、会長を補佐し、微力を尽くしたいと思っております。
 (2)厚木高校卒業後、早大法学部へ。卒後、週刊法律新聞の記者となって初めて弁護士の仕事ぶりを目の当たりにし、転職を決意。任検後、平成6年、弁護士登録。乾俊彦先生、田中俊夫先生に師事し、平成13年に独立しました。
 (3)飛行機が好きで、自家用(滑空機)操縦士の資格を持っていますが、ここ数年周りで墜落事故が相次ぎ、自粛中です。今年こそ復帰を果たし、動力付飛行機に挑戦したいと思っています。お酒も好きでしたが、γGTPが300を超え、これも(一応)自粛中。今趣味といえば、DVD鑑賞と、アフリカ、南米の怪しげな音楽を聴くことくらいでしょうか。
齋籐 佐知子(44期)
 (1)東京から登録替えしたときには、まさか自分がこのような重大な責任を担う立場になるとは思ってもおりませんでした。体力と図太さだけが取り柄ですが、微力を振り絞って会長の補佐に務めたいと思います。
 (2)東京生まれで、8歳のときから相模原市の住人です。早稲田大学卒業、平成4年に東京で弁護士登録、6年間のイソ弁生活を経て、平成10年に相模原で相模原法律事務所に経営参加する形で独立しました。
 (3)休日は、(腰が痛くなりますが)庭いじりや(肩が凝りますが)ビーズアクセサリー作りにいそしんでおります。しかし、最大にして最高の娯楽は、ニャンコグッズ収集と我が家のニャンコ4匹、ワンコ1匹と遊ぶことです。今年度は、ニャンコ達との憩いの時間が少なくなりそうなのが気がかりです。

山ゆり
 私は自動巻時計を愛用している。ローター(振り子)内蔵ゆえの無骨なフォルムが心をくすぐる。決して物持ちが悪い方ではないと思うが,たまった仕事がはけたときなどつい自分へのご褒美がほしくなるので,自宅のワインディングマシン(ムーブメントを停止させないための自動巻機)は徐々に埋め尽くされつつある
 ところで,自動巻時計は構造上どうしても時間の遅れが発生する。おかげで,間に合ったと思ったのに実は遅刻という場面に出くわすことがある。様々な意味で大きいショックだ
 弁護士登録8年目にもなってこれがあるのはまずい,そろそろビジネスに徹してクオーツか電波時計に乗り換えなくてはならないのだろうか,などと考えて時計売場へ足を運んだこともあるが,やはり自動巻時計以外を買う気にはなれない。ずしっとくる重量感が左手にない朝は心許ないものだ ひな祭り
 考えてみれば,日々少しずつ遅れるという多少いい加減で人間くさいところもまた,自動巻時計の持つ大きな魅力の一つである。弁護士でもこの程度の遊びは日々あってもよいのではないだろうか。もちろん遅刻は別であろうが。
(安富 真人)

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