横浜弁護士会新聞

2008年3月号  −4− 目次

新人弁護士奮闘記  弁護士はメリハリと気分転換
59期 会員 武藤 一久
 弁護士になって1年4か月が過ぎたが、「弁護士って、みんな、事件処理に悩みながら人生を送っているんだなあ」というのが実感である。
 初めての当番で受任した韓国人少年の事件は、父親を追って来日するも継母との折り合いが悪く家出し、金が底をついたあげくの連続強盗だった。面会を重ね、「言葉の通じない国の少年院に行かせるよりも本国に戻すべき」と考え、本国に住む唯一の身内(姉)と連絡をとって身元引受人になってもらった。なんとか「不処分」となり、帰国させたときの少年の嬉しそうな顔は忘れられないが、あれで良かったのか、今でも気になっている。
 こんな調子で、処理済みの事件でさえ、頭にこびりついて離れないのだが、それでは効率も悪いだろうし身体にも良くない。弁護士は、メリハリと気分転換が重要であり、趣味を多くもつことが大切だ。
 そういうわけで、私の3大趣味は、野球・ゴルフ・競馬である。
 野球は団体競技だから、みんなで必死に練習し大事な試合に勝ったりすると涙が出るくらい嬉しい。逆に、ゴルフは個人競技であり、精神力が大きな比重を占めるスポーツで、短いボギーパット(パーパットなら外してもボギーだから良いが,ボギーパット外しのダボはガックリくる)を外すと、自分の精神的弱さを再認識できて、逆に楽しい(ゴルフは自虐的スポーツである)。競馬は、長い時間をかけて予想した勝負レースがかすりもしないで外れたにも関わらず、なんの反省も躊躇もなく次のレースの予想に取りかかることで、切り替えの大切さを学ぶことができる。
 これから始めたい趣味として乗馬があるのだが、現状では重すぎて馬が骨折してしまいそうなので、まずはダイエットを趣味にしたいが無理だろう。
 今後も趣味を大切にして心身共にリフレッシュし、良い仕事のできる精神状態を保とうと思う今日この頃である。

私のホビー(46) オイル臭い興奮に魅せられて
会員 菅野 善夫
 ここで「ラジコン飛行機」とは、無線で操縦するグライダー、飛行機、ヘリコプター等の模型です。私は娯楽目的ですが、産業用、観測用、救助用そして更には軍事用まであります。私はカメラを積んで時に空撮してます。
 一見するとそれは子どもの玩具のように見えます。が、愛好家の大半は大人です。それは製作と操縦が難しく厄介でバーチャルしか出来ないおこちゃまには無理なこと、また飛行場まで車で運ばなければならない大きさ(2前後)だからです。中学生の頃、小遣いをため数か月をかけて機体を作り、弟と田んぼの真ん中まで引っ張り出しやっとの思いでエンジンをかけたものの、瞬時に墜落して夢は終わりとなりました。30年後に再開し、そして夢を実現できたのは大人の頑固さと子どもにはない財力の御陰です。
 何処が楽しいかとよく聞かれます。それは自分で作ったものが飛ぶ不思議であり、オイル臭い興奮です。
 うまく空気をつかむ翼型を選び、きれいに滑空する尾翼を考え、バルサを加工して組み立てる。製作は怒られないように音をひそめた夜なべ仕事です。翌朝10時に法廷のある日は出来ません。組み立てた機体には紙や絹を貼り、軽い塗料を選んで塗装し完成です。
 完成した機体は飛行場ならぬ人気のない早朝の河川敷でテストです。エンジンを始動させ離陸ポイントに導きます。加速させます。上がれ! 空に吸い込まれていきます。空は秋が特にきれいです。高い雲間から機体がくるくると舞い降りてきます。至福の時です。着陸態勢に入ります。最終ターンの翼に空気が張り付きます。流体力学のワルツが奏でられます。着陸後、趣味仲間が目を輝かせて集まります。時に同期の仲間もギャラリーです。大空を見上げて無責任なヤジとおやじ歓声です。また新作を作ろうと思います。現在10数機所有しています。

法曹テニス初打会 寒さを吹き飛ばす熱戦 繰り広げられる
 1月14日、毎年恒例の横浜法曹テニスクラブの初打会が開催された。横浜法曹テニスクラブは、横浜の法曹三者及びその家族を中心としたテニスクラブで、定期的に練習会、対外試合等のイベントを行なっている。本年の初打会には、71名が参加し、本会員及びその家族の他、裁判所関係者11名、検察官1名も参加した。初打会は、ダブルスによるトーナメント方式の大会で、レベル別にA、B、Cの各クラスに分かれ、各クラスの優勝ペア等には、“豪華”な記念品が贈られる。
 当日は、あいにくの曇り空で、しかも、冷たい潮風が吹き荒れる中であったが、各クラスにおいて、このような寒さを吹き飛ばす熱戦、接戦が繰り広げられ、とても白熱した大会となった。
 本年初打会のAクラス優勝は、石川貴教弁護士(東弁)、横山宗祐会員ペアで、同ペアは、昨年度の全国法曹テニス大会ダブルス部門で優勝した強豪ペアである。また、Bクラス優勝は、上原裕之、白石哲両ベテラン裁判官ペア、Cクラス優勝は、新婚の高橋慶会員夫婦ペアである。大会後には懇親会が催され、優勝ペア等の表彰及び“豪華”な記念品の贈呈を盛大に行ない、本年の横浜法曹テニスクラブの益々の発展を祈念して本大会を締めくくった。
(会員 櫛笥 正晴)


いろいろな相談にお応えします。
横浜弁護士会総合法律相談センター
・相談方法  面接相談(電話で予約)
・相談料金  1回45分以内 7、875円(消費税込)
本部MAP
横浜市中区日本大通9番地
横浜弁護士会館
(045) 211-7700
▲地図をクリックすると拡大します  
・予約受付/ 10:00〜12:00
13:00〜16:00
・相談時間/ 13:15〜16:15
・相 談 日 / 月〜金曜日
★多重債務相談★
(045) 211-7700
・相談方法/ 面接相談(電話予約制)
・相談時間/ 9:45〜11:45
相談料無料(30分以内)

編集後記
 大好評シリーズ「私のホビー」のネタが枯渇気味です。当会には趣味人が多いはずですので、自薦他薦を問わず、是非とも積極的な投稿をよろしくお願いします。
デスク 二川 裕之   1面担当 安富 真人   2面担当
北島 美樹
      3面担当 大河内 万紀子   4面担当
大和田 治樹

 前のページへ

<<横浜弁護士会新聞メニューへ