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副業ってできるの

2019年08月23日更新労働

私は、ある会社で正社員として働いているのですが、最近、ニュースや雑誌の記事等で「副業」という言葉を目にすることが増えているように思います。
私も、仕事の後の時間や休日に副業をすることができれば、収入も増え、スキルアップもできるので考えてみたいのですが、私のような会社員が副業をすることはできるのでしょうか。

会社員の副業について、労働基準法や民法等の法律では特に禁止されていませんので、勤務時間外に副業をしても、そのことが直ちに違法になるものではありません。

もっとも、会社は、副業により、仕事に支障が出ることや秘密保持、長時間労働の防止等を考えて、就業規則において、副業を禁止するか、または、副業をするには会社の許可が必要としているケースが多いです。そして、そのような就業規則の多くは、就業規則に反して副業をした場合に、懲戒処分の対象になるとも規定しています。

他方、本来、従業員の勤務時間外の行為は会社が制限すべきではないことから、裁判例では、就業規則に反して副業をした場合でも、労務提供への支障の有無や企業秩序への影響等を考慮して、就業規則に基づく懲戒処分の有効性を認めないという判断をすることもあります。

加えて、近年、「働き方改革」の一環として、厚生労働省による「モデル就業規則」において、副業を許可制とする規定を削除する等、政府主導で副業が推奨されています。

以上のことを踏まえて、相談者の方も、就業規則を確認のうえ、健康面等も考慮し、勤務先の会社とも相談して、副業を検討してみてはいかがでしょうか。

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回答者情報

弁護士名 芝野 彰一
事務所名 関内法律事務所
事務所住所 〒231-0005
横浜市中区本町2-19 弁護士ビル四階
TEL 045-201-6266
FAX 045-212-3142
Webサイト http://www.kannai-law.jp/

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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