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カスハラ被害に遭ってしまったら

2025年10月08日更新民事介入暴力

私はコンビニでアルバイトをしています。ある混み合ったお昼時、高齢の方が会計で戸惑ってしまい、列の後ろの人が「早くしろ!」と怒鳴り、その人の順番になると大声で「何をモタモタしてるんだ!」と言いながら机を手で叩いてきました。私は怖くて謝罪することしかできなかったのですが、どうすればよかったのでしょうか。

それは怖い体験でしたね。これはカスタマーハラスメント、いわゆるカスハラに当たる行為になります。
カスハラとは「顧客等からのクレーム・言動のうち、当該クレーム・言動の要求の内容の妥当性に照らして、当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであって、当該手段・態様によって、労働者の就業環境が害されるもの」と定義されています。近時、行政や大企業もカスハラ対応指針を公表し始め、世間でも注目を集めていますね。

設例のように自分には非がないケースにおいてカスハラを受けた場合には謝罪する必要はありません。
謝罪してしまうと相手は自分の主張が通ったと思い、さらなるハラスメントを受けてしまうこともあります。このようなときには、まずは同僚(できれば男性)に助けを求めて複数人で対応し、かつ、身の危険を感じたら躊躇なく110番してください。自分の身を守ることが最優先事項です。その後、例えばそのような行為が繰り返されお店として看過できないということになれば、防犯カメラ映像等の証拠を基に警察に被害届を出すことも検討できるでしょう。また、相手の素性が分かれば法律を使って出入禁止にすることもできます。

カスハラにお困りでどう対応したらよいか悩んだら、まずは弁護士会にご相談ください。

関連情報

神奈川県弁護士会民事介入暴力被害者救済センター
総合法律相談

回答者情報

弁護士名 須藤 公太
事務所名 須藤法律事務所
事務所住所 横浜市中区南仲通4-39-2 箕田関内ビル6階
TEL 045-201-2232

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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