横浜弁護士会新聞

2006年8月号  −4− 目次

支部便り
県西支部 支部長  大南 修平会員
支部長に返り咲く
 4月から、県西支部の支部長を引き受けることになった。県西支部の役員は、かつて代表幹事と称されていたが、裁判所及び検察庁が「小田原支部長」と呼称されているのに対し、弁護士会だけが「代表幹事」と称していたのでは法曹三者として均衡が取れないとの意見が支部内に起こった。そして、平成4年暮れに開催された臨時支部総会により「支部長」と改称することとなり、当時、池田忠正代表幹事が初めて支部長を名乗ることとなった。私は、池田支部長の後任として平成5年4月から支部長となった。したがって、1年間を通じて支部長を名乗った実質の初代は私だということになる。
 それが今回、13年ぶりに2度目の支部長に返り咲いた。決して好んで支部長を引き受けた訳ではない。県西支部では、近時若手会員の活躍が目覚ましく、ここ数年、支部長や支部幹事を若手会員が務めている。組織の活性化のためには、執行部の若返りは当然の流れである。
 ところが、若い支部長経験者から、逆に支部長の高齢化を望む声が強くなってきた。理由は、裁判所や検察庁の支部長と、呼称は一緒でも年齢のバランスが取れないというだけでなく、今年10月からスタートする「法テラス」の立ち上げに関する県西支部での諸問題への対応は、若い支部長では荷が重いというのである。
 だからといって、私に能力があるわけではない。ただ、私が山下光執行部の下で、木村良二会長と同期の副会長を務め、司法支援センター神奈川地方事務所の山下所長とは気心も知れているのではないかということによるものである。
 支部長を引き受けてはや3か月。若い4人の幹事を相手に定例の幹事会での案件の討議は、私にとっては極めて新鮮である。ただ、私の意見はどうしても保守的となることは否定できない。そこで、私としては、若い幹事の意見を頭から潰すことのないように配慮しつつ、和気藹々のうちに、県西支部の運営にこれまでと少し違う一面を引き出せたらと思う。

出席率70%の活気
国際交流委員会委員長 谷口 隆良
 国際交流委員会は、昨年4月、設置された新しい委員会だ。
 同委員会の設立の必要性については、数年前から、当会でも、議論されていたが、昨年11月、大韓民国水原地方弁護士会が再度当会を表敬訪問することを契機として急遽、設立された。
 同委員会の設立趣旨は、神奈川県が開港の古から海外と交流があったことを背景に、諸外国(特にアジア地域)関係各機関からの様々な法的サービスに応え、これを通じて、友好・交流を結び深めていくことにある。
 現在は、交流国を中国、韓国、オーストラリアと定め、担当部会を中心に交友活動を企画している。
 国際交流委員会は、若手を中心とした会員で、活気ある議論・活動を続けており、委員の平均出席率は、70%を超える。若干名だが、余裕があるので、関心のある会員は、是非、ご参加いただきたい。
 さて、当委員会では、水原地方弁護士会訪問に先だって、10月20日(金)から24日(火)の予定で目下、中国視察を予定している。
 中国は、杭州・上海を訪れ、地元の律師協会、地元法律事務所、中国進出の日本法律事務所等を視察する。
 あわせて、当委員会では、これまで、横浜国立大学の全面的な協力を得て、4回に渡り、中国法体系を学習するため、講師を招き、連続講義を催してきた。
 最終回は、これまでのまとめとして、9月27日午後5時から弁護士会館5階において留学生との座談会を予定している。
 訪中、受講ともに、一般会員から広く参加を求めているので訪中ご希望の会員は、当委員会事務局長?岡俊之会員(TEL045−226−5454 takaoka@yokohama-bayside.jp)まで。

プロ棋士の凄さ
 島8段による指導会を5月20日土曜に開催した。島8段は、6月に7大タイトルの1つの王位戦の挑戦者決定戦まで進むなど現役棋士と日本将棋連盟の理事職を両立しており、同好会のメンバーは将棋のみならず、島8段の姿勢からも大いに学ばさせていただくことができた。また、この日は山田女流3段と飯塚6段(同好会の師匠)も来て下さり、かつてない豪華メンバーによる指導会となった。
 将棋は、本指導会の幹事役の松延名人が角落ちで島8段に勝った以外は結果はあまり出なかったようである。ただ、島8段の好調さ・飯塚6段の充実ぶり・山田女流の気合いを考えるとやむをえないといえようか。特に山田女流は駒落ちにもかかわらず、積極的に攻めてくるので、われわれは山田女流の美貌に見とれている暇もないほどであった。私は一昨年の島8段との指し掛けの将棋を「考慮時間2年」で指導してもらったものの、全く予想できなかった8段の手に動揺してしまい、プロの奥の深さを再認識させていただいた。
 対局の後は、田子先生のおなじみの中華街の店と本田敏幸先生おなじみの店で、将棋談議に盛り上がり、将棋界と弁護士会の益々の発展を祈った一同であった。
(齋藤 尚之会員)


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編集後記
長かった梅雨も、発行時には明けていることでしょう。湿舌という気象用語をはじめて知りました。湿った空気の形からの命名のようですが、じめじめした舌に舐められているような鬱陶しさがよく表現されています。
デスク 小沢 弘子   1面担当 狩倉 博之   2面担当 田丸 明子
      3面担当 三谷  淳   4面担当 大和田治樹
              喜多 英博

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