横浜弁護士会新聞

2007年4月号  −2− 目次

18年度 理事者 退任あいさつ
会長 木村 良二
 何とか1年間の任期を無事に終えることができました。実績としては、(1)法テラスの立ち上げができた(2)出産・子育て支援策、会員サポート窓口の設置、ADR認証の取得につき会内合意が得られたことがあげられます。都市型公設事務所の立ち上げができなかった点は誠に残念ですが、概ね合格点がいただけるのではないでしょうか。
 会員の皆様には、委員会活動や日常業務はもとより、各種行事についても絶大なご支援・ご協力をいただきました。改めて厚くお礼申し上げます。
 さて、私にとって幸いだったのは、素晴らしい副会長諸君と出会えたことです。それぞれ個性豊かで優秀だったばかりではなく、実に献身的に、しかも楽しげに会務に取り組んでくれました。私が誰かに無理に仕事を頼んだことはなく、「これは誰に担当してもらおうか」と聞くと、「それは私の担当です」「関連するので私がやりましょう」と手が挙がるという具合です。誰かにしわ寄せがいったり、孤立することのないよう皆で目を配りあって協力体制を維持することができたと思います。同じやるなら楽しくやろう、そんな思いを共有できた1年でした。
 チーム・キムラ(「愉快な仲間たち」とも呼ばれます)の任務は終了しましたが、解散はしません。県民・市民のため、また会員のために汗を流したいと思います。
 
副会長 延命 政之
 「嵐の大海原を必死の航海」「船長と五人の乗組員は無事生還」。そんな1年でした。皆様のおかげで、大役を終えることができました。ありがとうございました。
 この1年は勉強の毎日でした。会務をとおして見えてくる物事の本質に、感動したり、反省したり…。横浜弁護士会をこよなく愛している諸先輩との出会いも、貴重な収穫でした。4月からは、一会員として弁護士会を支えていく所存です。今後ともよろしくお願いします。
 
副会長 大島 正寿
 この1年やってよかったかと聞かれたら、迷わずイエスと答えますが、もう1年やるかと聞かれたら、迷わずノーと答えます。本当に大変な1年でしたが、就任前に木村会長が言われた「どうせやるなら楽しくやりましょう」という言葉をどうにか実践できたと思っています。1年間お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
 
副会長 芳野 直子
 昨年の今頃、お互いほとんど知らないメンバーで結成されたチーム木村も、苦楽をともにして1年間!とにかく飲んで語って楽しい仲間になりました。弁護士会が、大きく期待され、それ故厳しく批判され、多くの人で支え合う存在であることを実感する1年でした。足りないところもいっぱいあったと思いますが、とにかく精一杯やりました。支えてくれた方、応援してくれた方、叱咤してくれた方、一緒に笑ってくれた方、ともに泣いてくれた方、皆々様どうもありがとうございました。
 
副会長 弓場 正善
 理事者となって,次々に現れる問題の対応に追われ,毎日のように会議・懇親会に出席し,気が付いたら1年経っていたというのが正直なところです。自分の仕事との調整をつけるのは大変ではありましたが,様々な会議の準備・進行を経験し,十県会・三会・スウォン訪問での他の弁護士会との交流,他士業との交流など貴重な体験をさせて頂き大変充実した1年であったと思います。皆様にはいろいろと助けて頂きありがとうございました。
 
副会長 大谷 豊
 刑事対応態勢のあり方から始まり、コールセンター構想、民事対応態勢、スタッフ弁護士対応態勢の検討と、この1年は法テラスに始まり法テラスに終わるというものでした。今後も運用が開始された法テラスとは協力と緊張関係に立ちながら、市民・県民によりよい司法サービスを提供していくという観点から弁護士会が関与していく必要があると思います。これからの執行部に期待するものです。

常議員会議長・副議長の退任挨拶
常議員会議長 武井 共夫
やはりおしゃべりだった
 平成18年度の常議員会も、全14回、無事に終了した。
 皆勤は、昨年より少なく、議長(ただし1回は慣例により欠席)副議長以外に2名のみであった。
 当初は、遠慮があったのか、質疑もあまり出なかったので、盛り上げるために議長が質問をするなどということもあったが、慣れるにつれて質疑討論が活発となり、修正案が出されたりすることもあった。
 私が一番印象深いのは、何といっても8月の第6回である。当会から法テラスに移籍する職員に対する特別給付金の支払いについて、修正案が出され、それも一理あるなあと思いながらも修正案を採決したところ、何と可否同数になってしまった。自分は採決に加わらないつもりであったから、考えを詰め切っておらず、しかも自分が可否を決定するという立場に立たされたのである。当該職員の顔が目に浮かんで大変悩んだが、背中に注がれる会長はじめ理事者らの熱い視線を感じて修正案を否とし、原案が可決された。
 その後法テラスに行ったときに当該職員から、「常議員会議長がおみえだ」と言われたときは冷や汗が流れ、思わず「ご免ね」と言ったが、「いや当然だと思いますよ」と答えてくれたので、ほっとしたという一幕もあった。
 私が聞く限り、当会常議員会において、可否同数で議長が決した前例はないようであり、このような得難い経験ができたことを、大変うれしく思っている。
 全体を通じて、就任の挨拶に書いたように「おしゃべりな議長」であったが、これまた実際におしゃべりであった副議長とともに、議論の活性化に貢献できたと思う。
 
常議員会副議長 小島 周一
定員の増員を
 平成18年度の常議員会副議長を無事退任することとなりました。
 就任のときにお話ししたとおり、時には遠慮無く発言もしましたので、あまり副議長らしくなかったかもしれません。
 この1年、一番悩ましかったのは、常議員会での議論の様子と決まった内容を、どのように簡単に、わかりやすく、かつ正確に速報でお伝えするかということでした。
 日弁連の理事会速報は正確ですが、そのため大部になり、ともすれば読むのが億劫になります。しかし、簡単にまとめるのは作成者の主観が入ってしまう危険と隣り合わせです。そんな思いで速報を作成していましたが、とある席で副会長経験者の方から「あれ分かりやすいよ」と言っていただいたことがあり、とても嬉しく思いました(「読んでくれている人がいたんだ」という思いとともに)。
 最後に感じたことですが、平成18年度の常議員は、最もベテランの方で27期でした。原則として各期から常議員が出るというのはとても良いと思いますが、若い期から順に常議員が選ばれると、どうしてもベテランの期の常議員が少なくなります。会員一〇〇〇人時代を目前にした今、会の幅広い意見を採り入れるためにも、定員を5名ほど増やしても良いのではないでしょうか。
 なにはともあれ、1年間ありがとうございました。


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