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Wikipediaを「読む」

2020年10月02日桑原 大河弁護士

 皆さんはWikipediaというものをご存知だろうか。
 「ウィキペディア(英: Wikipedia)は、世界中のボランティアの共同作業によって執筆されるフリーの多言語インターネット百科事典である」らしい(Wikipedia調べ)。
 まさか自分がWikipediaの意味をWikipediaで調べることになるとは思わなかったが、本来的には百科事典のように調べものに使うことが想定され、おそらく9割以上の方々は何か分からないことがあった場合にここで検索するものなのだろう。
 しかし、Wikipediaを単なる調べものツールで終わらせるのはあまりにも惜しい。
 Wikipediaは読み物としてもとても面白いのである。
 私は釣り・競馬・麻雀・野球観戦・旅行・美味しい店探しなど(主におじさんっぽい)多様な趣味を持っているが、そのうちの一つに「Wikipediaを読む」趣味がある。
 本コラムではWikipediaをまだ調べもののみに使っている方々を啓蒙するために、珠玉(?)の記事を紹介させていただきたい。

・地方病
 地方病と言われても何のことやらと思われるだろうが、ここでいう地方病というのは「日本住血吸虫症」という寄生虫病のことである。とある一定の地域だけに腹部が膨れ、やがて死に至るという恐ろしい奇病が戦国時代から昭和初期までの間蔓延していたが、原因が全く不明であった。そのような状態から原因の解明・治療法の確立・病原の根絶へと至る一連の流れがドラマチックに書かれている。
 昨今猛威をふるうコロナウイルスのような、病理が不明なものを解決するプロセスを分かりやすく把握することができ、この点についても非常に勉強になる。

・岡田更生館事件
 終戦直後の混乱期に浮浪者収容施設で起きた組織的な監禁・暴行・殺人事件である。
 事件の内容それ自体は凄惨極まりないものであるが、事件が発覚した理由が新聞記者の潜入捜査による暴露であり、この新聞記者の潜入の一部始終や協力者との連携など見所が多く、読後は一本の映画や小説を見終わった気にさせてくれる記事である。
 この事件は、76人もの収容者が亡くなったものの、戦後の混乱期の事件であるせいかおそらくあまり知られていない事件であり、自分もこの趣味を始めてから知ることとなった。このような事件があったという事を知るだけでも読む価値があると思われる。

写真

・三毛別羆(さんけべつひぐま)事件
 この事件は前記2記事と比べ知名度は高く、既に知っている方も多いと思われるため、ごく簡単に紹介させてもらうが、人里に下ったヒグマが集落を襲った事件である。内容ははっきり言ってこれだけなのだが、描写の迫真性がもの凄く、読み物としての完成度が非常に高い。描写が過激なので注意すべきだが、未読の方には是非読んでいただきたい。  最近は危険な外来生物の逃亡、ヒグマ駆除につき猟銃の所持許可が取り消される等「獣害」関連のニュースが目立つ。動物は「かわいい」だけではなく危険でもあることを思い出させてくれる記事でもある。

 いかがだっただろうか。 少しでも興味を持たれた方は是非Wikipediaで元記事を読んでいただきたい。
そして更に興味を持ち「Wikipediaを読む」ことを趣味とする同志が現れ、「サバサキの兄(あにい)やばくね?」とディープな会話が出来れば本望である。

 

 

執筆者情報

弁護士名 桑原 大河
事務所名 ふくち法律事務所
事務所住所 〒231-0016 横浜市中区真砂町4-43 木下商事ビル6階
TEL 045-227-1066

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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